2011年(平成23年) 9月4日(日)付紙面より
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鶴岡市藤島の県農業総合研究センター水田農業試験場で3日、「参観デー」が開かれ、同試験場が育成した水稲の「つや姫」と魚沼産コシヒカリの「食味対決」などのイベントが行われた。
県の試験研究機関を一般に開放し、研究内容に理解を深めてもらおうと年1回、各機関で参観デーを実施している。
水田農業試験場の参観デーは「新品種『つや姫』ワールド」をテーマに開催。つや姫と魚沼産コシヒカリを食べ比べてどちらがおしいかを投票する「食味対決」、茶わん1杯の米粒の数を当てるクイズ、つや姫の特性のパネル紹介、つや姫試験田の現地見学などを繰り広げた。
このほか、同試験場が育成したもち米の新品種「こゆきもち」で作ったきな粉もち、だだちゃ豆のずんだもちの振る舞い、もち米を使ってミキサーと電子レンジで簡単にできるもち料理の紹介と試食も行われた。また、大粒・多収で飼料用米として開発中の品種や、日本酒の大吟醸向けに育成している酒造好適米など、同試験場が進めている研究開発の紹介コーナーも設けられた。
子供連れで訪れた同市藤島の佐藤良子さん(37)は「食べ比べは初めて。つや姫も魚沼産コシヒカリも、どちらもおいしくて悩みます。もちもち感が少し違うかな」と食味対決を楽しんでいた。