2024年11月29日 金曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2011年(平成23年) 9月6日(火)付紙面より

ツイート

湯田川から庄内の魅力発信 第1弾は「だだちゃ豆」紹介

 湯田川から庄内の魅力を発信しよう―。鶴岡市湯田川温泉で4日、地元の温泉旅館協同組合青年部のメンバーを中心に庄内地方の特産物を紹介する「朝ミュージアム」が開かれた。観光客と生産者を橋渡しする役割を担っており、メンバーは「湯田川を訪れれば庄内全体の情報を得ることができる仕組みの構築を目指したい」と意気込んでいる。

 朝ミュージアムは、街全体を博物館に例える「エコミュージアム」の手法を取り入れた活動で、庄内の魅力を発信していくことで地域の活性化を図ろうと、地元農家や住民、同青年部などで組織する湯田川・藤沢・田川ゆったりきづきの里協議会(萬年慶一会長)を6月に設立し、開催準備を進めてきた。

 内容は、ワークショップなどで庄内の特産物を学んだ同協議会のメンバーが「学芸員」となり、農産物やパネル、資料を展示し、地元の人でも知らない「豆知識」を詳しく紹介するほか、毎回、テーマとなる農産物のスイーツなどが楽しめるカフェを開店する。

 第1回の今回のテーマは「だだちゃ豆」。湯田川温泉バス待合所に展示スペースを設け、だだちゃ豆の種や鉢植え、枝付きの「木豆」などを紹介。午前7時にオープンすると大勢の観光客や市民が訪れ、だだちゃ豆生産農家の小野寺紀允さん(29)が「だだちゃ豆の収穫時期は短めだが、より長く食べたいと思った庄内人の努力で早生から晩生まで多くの品種が作られた」と説明。訪れた人たちは興味深そうに話に聞き入ったり、展示物に見入っていた。

 鶴岡市内から訪れた主婦(64)は「知ってそうで知らないだだちゃ豆のことを学ぶことができてすごく良かった。毎月楽しみにして訪れたいと思う」と話していた。

 同協議会の庄司丈彦さんは「これからも庄内の生産者と深く付き合っていき、湯田川に訪れた観光客に庄内の良いところを紹介し、満足して帰ってもらえれば」と話していた。

 今後、朝ミュージアムは毎月1回、テーマを決めて庄内の農産物や特産品の歴史、種類などについて紹介する。将来的には湯田川温泉街に展示個所を多数設置し、観光客から温泉全体を歩いてもらうとともに、生産地への直行バスの運行を考えている。来月のテーマは「カブ」を予定している。

湯田川温泉の朝ミュージアム。鶴岡特産のだだちゃ豆の歴史や品種について説明した
湯田川温泉の朝ミュージアム。鶴岡特産のだだちゃ豆の歴史や品種について説明した



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field