2011年(平成23年) 9月10日(土)付紙面より
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鶴岡市藤島の藤島小学校(三浦洋介校長、児童347人)で8日、地域内で生まれた水稲「つや姫」に関する授業が行われ、4年生たちが外部講師の指導で「はえぬき」と食べ比べるなどして、その特徴や育種の歴史などを学んだ。
地域住民による「つや姫誕生のまち活性化の会」(略称・つや姫会、田中壽一会長)が、同校に働き掛けて実施した。食味でコシヒカリを抜き日本一ともいわれる「つや姫」が、地域内の県農業総合センター水田農業試験場で育種されたことを知り、身近なものとして応援してもらう狙い。
この日は、市藤島庁舎産業課エコタウン推進員の深澤昭吾さん、庄内たがわ農協藤島支所女性部会長の上林節子さんのつや姫会の会員2人と、市藤島ふれあい食センター「サンサン」学校栄養士の関根淳さんの計3人が、4年1組の23人に授業を行った。
はじめに深澤さんが、「つや姫」が食味や育てやすさを追求して学校近くの試験場で育種されたことや、その祖先が庄内町で育種された「亀の尾」であることなどを紹介。続いて子供たちはどちらが「つや姫」かを知らされず、普段給食で食べている「はえぬき」と食べ比べた。「つや姫」だと思う方に手を挙げてもらうと、全員が正解。「つやで分かった」「ふっくらしておいしい」「甘い」「もちもちしている」などと特徴を挙げた。
池田祐樹君(9)は「つや姫ははえぬきよりみずみずしく、少しかんだだけで甘みが出ておいしかった。東京や全国にも知ってもらいたいと思った」と感想を発表した。
そのほか授業ではバランス良く栄養を取るためのご飯とおかず、お汁の「ジグザク食べ」など、米飯を中心にした健康的な日本型食生活について学んだ。4年生は全3学級あり、残る2学級も今月13日、15日に同様の授業を受ける。