2011年(平成23年) 12月8日(木)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第三小学校(渡會晃校長、児童680人)の6年1組が、フライングディスクを使ったニュースポーツ「アルティメット」に挑戦している。単純な動きだが奥の深い競技で、体育が苦手な児童も積極的に参加する効果が出ている。
アルティメットは1960年代に米国で誕生。敵味方に分かれて1枚の円盤をパスでつなぎ、コート端の「エンドゾーン」でキャッチできれば得点となる。投げる、捕る、走るといった多くの能力が要求されるため「究極」という意味の名前が付けられた。国内の大学で学生選手権大会が開かれている他、世界選手権大会やクラブチームトーナメントなどもある。
朝暘三小は今年11月20日ごろ、試験的に6年1組の体育の授業にアルティメットを導入した。高学年ほど球技などは児童の間で技術的、体力的な“差”が現れることから、知らない競技をみんなで学ぶことで差を縮め、誰でも参加できる授業を目指した。
競技には子供用の布製ディスクを使い、「選手は10秒以内にディスクを放す」を「時間無制限」に変更するなど、本来のルールを簡略化している。
7日に行われた体育の授業で、児童たちはパス練習などの後、4対4のミニゲーム、体育館全面を使った7対7の試合を繰り広げた。円盤は予測不能の飛び方をするため、児童はあっちこっちに走り回り、エンドゾーンでのキャッチを狙っていた。
須佐皇介君(12)は「円盤がどう曲がるか分からず、コースを予想しながら走る。難しいけど面白い」と話していた。