2011年(平成23年) 12月9日(金)付紙面より
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プラネタリウムから投影された満天の星空の下、世界的なマリンバ奏者のSINSKE(シンスケ)さんらが、優しく心に響く演奏を繰り広げるコンサートが7日、酒田市の希望ホールで開かれ、光と音楽が奏でるハーモニーで、詰め掛けた大勢の観客を夢の世界にいざなった。合間には公募作品から選ばれた星にまつわる詩が朗読され、ムードを一層盛り上げた。
コンサートは、観客がジェット機で世界旅行に出掛ける「見上げてごらん夜の星を」ツアーに参加するという設定。SINSKEさんが機長、ピアノ・パーカッション奏者の山本愛香さんが副機長を務めながら、世界各地ゆかりの曲を演奏した。
会場には、投影される星の数が2200万個と世界最多を誇るプラネタリウム「スーパーメガスター2」を設置。微細な星の集団として表現された天の川をはじめ、カシオペア座やオリオン座などの星座を形づくる恒星が、文字通り「星の数」ほどきらめく中、SINSKEさんの「熊蜂の飛行」でコンサートが開幕した。
その後、フランスやイタリア、南アフリカ、メキシコ、アメリカで“離着陸”しながら2人が各地の曲を優しく、時には激しく演奏。最後に日本に帰着した。途中、「メガスター」シリーズを開発した大平貴之さんが、SINSKEさんと掛け合いながら宇宙について解説した。
また、事前に公募し161作品が寄せられた星にまつわる詩のうち、特選に決まった荘司風輝君(9)=中平田小4年=の「二つの星」など5作品を、客室乗務員役の淵澤由樹さんが曲の合間に朗読。それぞれの思いがこもった詩に、会場から大きな拍手が送られた。荘司君は「照れくさかったけど、読まれてとてもうれしい」と感想。
最後に入賞作員の表彰式を行い、入選に選ばれた堀良造さん(酒田市北新橋二丁目)、村岡欣子さん(同市寿町)、中村莉菜さん(若浜小5年)、熊谷麗奈さん(広野小5年)にSINSKEさんのCD、荘司君に家庭用プラネタリウム「ホームスター」を贈呈。フィナーレでは会場も一緒になって「幸せなら手をたたこう」を歌い閉幕した。