2011年(平成23年) 12月10日(土)付紙面より
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鶴岡市立藤島小学校(三浦洋介校長)の3年生と6年生が8日、近くの県立庄内農業高校の生徒を招き、一緒に育てたサトイモや長ネギを入れた芋煮汁を食べながら交流した。
藤島小は毎年、校庭の畑で児童たちがサツマイモなど野菜を作っている。これまでは特に指導者を招くこともなく、野菜がうまく育たないこともあった。
その中で剣道で交流がある両校の教員同士が「高校生から畑の指導をしてもらおう」と児童と生徒の交流を提案。初の試みとして本年度、交流行事を計画し、6月に3年生50人がサトイモ、6年生55人が長ネギの苗を植えた。指導は庄農高の生物生産科で野菜選択の2年生11人が担当した。その後、児童の代わりに追肥や土寄せ、夏場の草取りなどを生徒たちが行い、11月末にはサトイモ、今月上旬に長ネギを一緒に収穫した。
この日、生徒たちが藤島小を訪問し、体育館でゲームをするなど交流。その後、多目的室で6年生の料理班20人が作った芋煮汁と持参のおにぎりを囲み、一緒に昼ごはんを食べた。芋煮汁は一緒に収穫したサトイモと長ネギがたっぷり入り、みそ味で仕立てた庄内風で、お代わりをする児童たちもいた。
藤島小3年の佐藤晃大君(8)は「高校生のお兄さんやみんなと一緒に食べるととてもおいしい。一生懸命育てたサトイモが立派に育って良かった」と話し、庄農高2年で生徒会長の木村朝美さん(17)は「子供たちに教えながらの畑づくりは難しかったが、楽しく交流できて良かった」と笑顔を見せた。両校は今後も交流を継続していくという。