2011年(平成23年) 12月20日(火)付紙面より
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ハタハタの群れの第一陣が、酒田市の酒田北港の通称・水路にやって来た。19日午前は大勢の釣り人が繰り出し、絶好のポイントではさおを出す間もないほどの大にぎわい。型も良く、わずか30分ほどでクーラーボックスを満杯にする人もいた。
産卵のためにハタハタが水路にやって来るようになったのは2002年ごろから。釣り人によると、今シーズンは17日早朝から釣れ始め、同日は昼ごろまでに延長約2キロの水路に釣り人が並んだ。
19日午前は水路に大勢の釣り人が訪れ、寒さをものともせずさおを上げ下げ。山形海区漁業調整委員会指示で、昨シーズンから「ギャング釣り(空釣り、引っ掛け釣り)」が禁止され、一般遊漁者の釣り方が「さお釣り」「手釣り」だけとなったものの、1回で2、3匹かかることも。30分ほどで大きめのクーラーボックスが満杯となった釣り人の1人は「型も大きめ。離岸堤に波が当たると、ハタハタが岸に寄ってくるようだ。これだけ釣れると楽しい」と話していた。
第一陣の訪れに合わせ、県水産課と山形海区漁業調整委員会は、禁止されている釣り方をしていないかどうか巡回指導を強化。また、県の委託を受け、海岸漂着物問題の普及・啓発活動を展開しているNPO法人「庄内海浜美化ボランティア」のメンバーが広報車でごみの持ち帰りを盛んに呼び掛けていた。