2011年(平成23年) 12月21日(水)付紙面より
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総合家電メーカーのシャープ(大阪市)とNPO法人「気象キャスターネットワーク」(事務局・東京都台東区)の連携による環境出前授業が20日、鶴岡市の藤島小学校(三浦洋介校長、児童350人)で行われた。5年生70人が、地球温暖化の影響や太陽光発電をはじめとする新エネルギーなどについて学んだ。
同社は同法人と連携し、全国の小学校を訪問して出前授業を実施している。子供たちから地球環境問題への理解を深めてもらうとともに、理科への興味を高めてもらうもの。授業には「地球温暖化」「リサイクル」「生態系保護」など複数のテーマがあり、鶴岡市を通して出前授業を希望した藤島小は今回、「地球温暖化と新エネルギー」を選んだ。
この日の授業は、元お天気キャスターで気象予報士の宮原あつきさんとシャープ社会貢献推進グループ係長の林浩三さんが講師を務めた。このうち宮原さんは地球温暖化について講義。「近年は暑い夏が続き、大雨が増えている。異常気象の主な原因は地球温暖化。この100年で地球の温度は0・7度、日本全体で1度、東京に限れば3度上昇した」と話すと子供たちの間から驚きの声が上がった。
また、温暖化の原因となっている二酸化炭素(CO2)について「熱を吸収し、周りの空気を温める性質を持つ」と解説。密閉された2つの容器の片方にCO2を入れて、両方をライトで温めた場合どれだけ温度差が出るか、児童たちの手を借りて実験。4分ほどで約3度の温度差が出た。
日向葵さん(11)は「CO2にこんな性質があると知らなかった。温暖化で南極の氷が解けると大変なことになるので、CO2を出さないよう気を付けたい」と話していた。