2011年(平成23年) 2月27日(日)付紙面より
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酒田市のJA庄内みどり農産物直売組合(関口友子組合長)が主催した親子米粉料理教室が26日、市総合文化センターで開かれ、参加した同市と遊佐町の親子連れが、小麦粉の代用として米粉を使った3品の調理に挑戦した。
米粉は、小麦粉の代用としてパンやめん類にも利用しやすい微細粉が製造できるようになって用途が広がり現在、米の消費拡大の観点から注目を集めている。
同組合は米粉利用食品の普及と定着を図るとともに、米の重要性や魅力を再認識してもらおうと随時、管理・運営する産直施設「みどりの里・山居館」や管内の小学校で顧客・児童に米粉を使った調理実習を開催している。今回初めて同JA管内の親子連れを対象にした料理教室を企画した。
この日は両市町在住の親子連れ10組25人が参加し、組合員の松本麻里さん(同市)らの指導で、「米粉ピザ」「米粉シチュー」「米粉のマドレーヌ」の3品の調理に挑んだ。
このうちピザの調理では、松本さんが「フライパンの熱は均一に」「生地はドロッとした感じにして。米粉の状態で水分量が変わるので注意」などと指導。参加者たちは滑らかになるまで生地を混ぜたり、フライパンに生地を薄く広げたりしていた。
母親と一緒に参加した西遊佐小1年の遠田高樹君(7)は「家ではたまにお母さんの手伝いで料理をするだけ。今日はシチューに入れるサツマイモの型抜きなどをやった。どんなものができるか想像がつかない」と笑顔で語った。
関口組合長は「ベトナムに行った際、フォーやライスペーパー、ビーフンなど米粉を使った料理が多く出された。これらは手軽にできる上、おいしい。小麦粉の代用という視点をちょっと変えながら、これからも特に若い世代に米粉を普及させたい」と話していた。
2011年(平成23年) 2月27日(日)付紙面より
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庄内華道連盟(佐藤双寿代表)のいけばな展が26日から東京第一ホテル鶴岡で始まり、春の訪れを感じさせる華やかな作品が来場者の目を楽しませている。
同連盟は庄内地方の龍生派、古流松應会、池坊、草月、小原流、遠州の6流派の会員で組織する。6流派が一堂に会するいけばな展は、「雪が残る季節にたくさんの花を飾り大勢の人から喜んでもらおう」と2年に1度のペースで開かれている。
9回目となる今回は、同ホテルの2会場に1人1点ずつ計147点を展示。1人分の展示スペースは幅約1・2メートル、奥行き約0・9メートルに統一し、作品を飾る場所をくじ引きで決めることで、流派にとらわれず出品者の個性と表現が楽しめる構成となっている。
両会場には桜や紅白の梅、マンサク、ボケ、コブシなどのほか、ゼンマイやパプリカなど山菜や野菜で飾り付けた作品が並んだ。大胆な構図と技術で生命の息吹を感じさせるものと、草木そのものの魅力を高めた繊細な作品が隣り合わせに飾られ、来場者たちは「外は雪だけど華やかな気分になった」と心を和ませていた。27日まで。