2011年(平成23年) 3月3日(木)付紙面より
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酒田市老人クラブ連合会(佐藤弥一会長)主催の「公式ワナゲ大会」が2日、市国体記念体育館で開かれ、お年寄りたちが日ごろの練習成果を披露した。
同連合会が、冬場の運動不足解消や会員相互の親睦(しんぼく)を図ろうと毎年この時期に、「ねたきりゼロ運動」推進大会と銘打って開催している。30回目の今回は旧市内の小学校区を単位に33チーム、約340人が参加した。
開会式では、五十嵐慶治さん(87)=丸沼老人クラブ=と堀美代子さん(85)=三軒茶屋千寿会=を男女それぞれの最高年齢参加選手として表彰。佐藤会長が「上手下手を問わずに友好を深め、知らない人と友達になってもらえればと思う。ますます元気でいきましょう。最後まで頑張ってください」とあいさつした。
阿部寿一市長、富樫幸宏市議会議長が祝辞。松陵Aチームの小笠原求さん、斎藤岩美さんが「日ごろの練習の成果を存分に発揮し、正々堂々とプレーする」と、元気いっぱいに選手宣誓した。
競技は1人3ゲームの個人戦と1チーム10人の合計点で争う団体戦。選手たちは、9つある「的棒」すべてに輪を入れるパーフェクトを目指して輪を投げ、結果に一喜一憂していた。
2011年(平成23年) 3月3日(木)付紙面より
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酒田市浜中の正常院(成澤紘悠住職)で1日、大般若大祈祷会が行われた。地元の檀信徒が大勢足を運び、仏前で家内安全や身体堅固、招福などを願うとともに、福豆まきなどに参加して厄よけをした。
大般若大祈祷会は、『西遊記』に登場する三蔵法師玄奘が晩年に4年余りの年月をかけて翻訳した経典「大般若経」(字数約500万字、全600巻)を転読(略して経を読み上げる方法)し、檀信徒の幸福を祈るもの。同寺では毎年3月1日に行われている。
祈祷会には地元を中心に約160人が参列。本堂に成澤住職や僧侶の読経の声が響き渡り、同寺の講員が御詠歌を唱えた。続いて縁起物のだるまの抽選会が行われ、小さいものから一抱えもあるものまで約30体が参列者に贈られた。最も大きい1等のだるまが当たった地元浜中の主婦(75)は「今年は良いことがありそう。床の間に飾っておく」と笑顔で話していた。
その後、僧侶たちが豆をまき、参列者は手を伸ばして厄よけの福豆を拾い集めていた。