2011年(平成23年) 3月4日(金)付紙面より
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鶴岡市のぞみ町の城南幼稚園(須田正明園長)の年長組が3日、同市の荘内神社を訪れ、江戸時代から伝わるおひなさまの前でひな祭りを行った。
古いおひなさまの歴史を学ぶとともに、健康と安全を祈ることを目的に同神社が毎年、城南幼稚園の園児を招待してひな祭りを行っている。
この日は園児44人が引率の教員とともに同神社の宝物殿に足を運び、鶴岡市内の旧家から奉納された有職(ゆうそく)びなと享保びなの8段飾りの前で、石原純一宮司から「このおひなさまは200歳になります」などと説明を受け、「へえー」と驚いていた。祝詞奏上の後、代表園児2人が「元気に小学校に行けますように」と玉ぐしをささげた。
続いて、おひなさまの前で園児全員が「うれしいひなまつり」を元気いっぱいに歌った。神社からお土産としてひな壇にお供えした特別のひな菓子が園児一人一人に贈られた。この後、園児たちは宝物殿に展示されている立ちびなや御殿飾りなどを見学し、「すごくきれい」と笑顔で見学していた。
2011年(平成23年) 3月4日(金)付紙面より
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鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)のクラゲ展示室「クラネタリウム」が4日、リニューアルオープンする。総面積はこれまでのほぼ2倍となる約200平方メートルに広がり、クラゲの生態解説コーナーを充実させるとともに、ミズクラゲと一緒に写真撮影できる水槽を設置するなど新たな工夫が盛り込まれている。
クラネタリウムの拡張工事は昨年12月初めに着工。大型淡水魚やヒトデ、イソギンチャクなどの水槽を撤去し、ミズクラゲやサムクラゲ、シロクラゲ、太平洋・ミクロネシア地域のパラオ共和国産のサカサクラゲなど16種の展示水槽18基を新設した。
クラゲの展示総数は34種類で従来と変わらないが、50人ほどが職員のクラゲの解説に耳を傾けられるゆったりしたスペースを確保するなど、生態解説コーナーを充実させ、さらに優れた展示環境の整備を図った。解説の回数は従来の一日2回を4回に増やすという。
また、拡張したスペースの一角に直径約1メートル、幅33センチの大型円形水槽を設置。水槽内で漂うミズクラゲを両側から見ることができる。間接照明でほのかにライトアップしており、クラゲと一緒に写真を撮ることも可能で親子連れなどの人気を呼びそうだ。
また、ノーベル化学賞を受賞した下村脩博士が昨年4月に同水族館を訪問した様子や、クラゲの生態などを学べるタッチパネルを計4基設置。今年5月の大型連休をめどに、英、中、韓、日の4カ国語に対応できるよう調整するという。さらにミズクラゲのポリプから幼生までの成長過程を順を追って観察できるコーナーを設けるなど、これまでクラゲ研究室で行ってきた作業を公開する。リニューアル記念のセレモニーなどは行わず、4日から一般公開される。
村上館長は「良いものを来館者に見せることが第一だが、今回は水槽のデザインや設置方法など、お客さまに見えない裏の部分まで工夫を凝らした。数年後の新水族館建設に向けて職員が経験を積むため、やりたかったことがいくつも盛り込まれている。世界一のクラゲ水族館を目指す職員の心意気を感じてもらえれば」と話していた。