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2012年(平成24年) 2月3日(金)付紙面より

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夜を徹して黒川能上演 王祇祭

 鶴岡市黒川地区の鎮守・春日神社の例祭「王祭」が1日から2日にかけて行われ、黒川能(国指定重要無形民俗文化財)が同地区の上下両座の当屋で夜を徹して奉納上演された。

 黒川能は、上下両座に分かれた春日神社の氏子が約550年にわたり受け継いできた農民芸能。王祇祭は同神社最大の祭りとして知られ、両座の氏子の中から当屋が1軒ずつ決められる。

 今年の当屋は上座が齋藤利雄さん(78)=椿出、屋号・長治郎、下座が秋山七郎さん(81)=楯、同・仲右衛門。今年の上演は上座が齋藤さん方の自宅、下座は黒川中区公民館が会場となった。

 1日朝、扇の形をしたご神体「王祇さま」2体が春日神社から両当屋に移された。演能は午後6時すぎにスタートし、会場に設置された舞台で上座は能6番狂言4番、下座は能5番狂言4番が上演された。

 下座の会場では、巨大な一貫目ろうそくの明かりが舞台周囲を照らし出し、厳かな雰囲気を演出。幼児の舞で悪魔をはらい安穏を祈る「大地踏」で始まり、場を清める謡と舞の「式三番」、脇能「高砂」、平氏討伐を謀った僧の悲劇を題材にした「俊寛」などが次々と演じられた。

 この日は強い寒波の影響で大荒れの天候となり、時折、猛吹雪が会場の窓を揺らした。しかし、屋内は大勢の能楽ファンで埋まり、やや汗ばむほど。観客たちは響き渡る笛と鼓の音にじっと耳を澄ませ、舞台で繰り広げられる演能に見入っていた。

舞台の上で厳かに脇能「高砂」が上演された=1日、下座会場(代表撮影)
舞台の上で厳かに脇能「高砂」が上演された=1日、下座会場(代表撮影)



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