2012年(平成24年) 2月5日(日)付紙面より
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「立春」の4日、庄内地方は強い寒気の影響で朝方にかけて大雪に見舞われた。鶴岡市によると、観測地点の鶴岡公園の積雪深が102センチと今冬初めて1メートルを超え、「平成18年豪雪」で観測された最大積雪深101センチを上回り、酒田では同日午前11時までの24時間降雪量が28センチに上った。この大雪でJR羽越本線と陸羽西線は除雪作業のため、同日の始発から列車の運転を見合わせ、同日午前は特急いなほなどの運休が続いた。
山形地方気象台によると、東北上空5000メートルに氷点下33度の強い寒気が入り込み、庄内地方では3日夜から断続的に雪が降った。4日午前11時現在の酒田の積雪深が63センチとなったほか、狩川で133センチ、櫛引で122センチを観測した。
鶴岡市が独自に観測している鶴岡公園では、4日午前8時までの24時間降雪量が20センチとなり、積雪深が102センチとなった。4日未明から除雪車がフル稼働し、市民が朝から自宅敷地内の雪片付けに追われ、各事業所などでも除雪作業が続けられた。
これまで積もった雪に加えての大雪で、鶴岡市の市街地の道路にも車道と歩道の間に高い雪の壁が現れた。雪片付けをしていた同市宝町の工藤茂喜さん(54)は「昨冬と同じで、今年も雪が多い。除雪しても家の周囲に捨てる場所がないのが悩み」と困惑した表情で話していた。
羽越本線は除雪作業のため、4日の始発から新津駅(新潟県)―女鹿駅(秋田県)の区間で運転見合わせが続き、陸羽西線は除雪が難航し終日運転見合わせとなった。
山形地方気象台によると、5日は冬型の気圧配置が緩み、曇りや晴れとなる見込み。