2012年(平成24年) 2月7日(火)付紙面より
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鶴岡市のJR鶴岡駅前の旧ジャスコ鶴岡店跡地広場などで4日、「鶴岡駅前通り雪氷まつり」が繰り広げられ、ライトアップされた氷の彫刻や手作りキャンドルが幻想的な世界をつくり出し、家族連れなどを楽しませた。
人と人とのつながりで地域を活性化しようと、鶴岡駅前商店街振興組合(後藤八郎理事長)が隣接する日吉町商店街などと実行委員会をつくり、3年前から開催。4回目の今回から、「雪のふるまちを」鶴岡冬まつりのイベントの一つに新たに加わった。
メーン会場の旧ジャスコ跡地には、庄内各地の調理師らで結成する「氷友会」(阿部幸雄代表)のメンバー14人が氷10トン余りを使い、辰(たつ)年にちなんだ龍やタツノオトシゴ、ハクチョウ、ワシ、ライオン、ヨーロッパの古城を思わせる門など10体を制作。彫刻には東日本大震災の被災地にエールを送る「がんばろう東北」の文字も刻まれた。
彫刻の周囲には約3000個の手作りキャンドルをともした。さまざまな色を塗ったプラスチックカップを風防としてかぶせたもので、雪の上に柔らかな光を放った。雪の壁をキャンバスに見立て、キャンドルを並べて「絆」の文字も浮かび上がらせた。
夕闇が迫ると氷の彫刻がキラキラと光り、キャンドルのともしびと共に会場はメルヘンチックな空間に変わった。家族連れやカップルが次々と訪れ、「きれい」と歓声を上げ、冬の鶴岡を彩るイベントで記念写真に収まっていた。氷の彫刻は旧ジャスコ跡地のほか、駅前通りと日吉町商店街にも4体設置した。