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2012年(平成24年) 2月7日(火)付紙面より

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感謝の雪灯籠ともす 今春解体亀城小 住民ら思い出に浸る

 新校舎建設のため今年5月に取り壊されることが決まっている酒田市の亀城小学校(佐藤正夫校長、児童416人)で4日、校舎に感謝するイベントが開かれた。児童たちが手作りした雪灯籠が校舎の周囲を囲み、淡い光が校舎を包んだ。

 佐藤校長によると、現在使用している校舎は1964年に完成し、90年に大規模改修が行われた。現在の6年生を含めると6419人がこの学びやを巣立つという。築47年が経過し老朽化が進んだことに加え、2009年度の耐震診断で基準を満たしていないことが判明、市は改築に向け本年度予算に新校舎の設計委託料など約1億400万円を計上した。

 今回のイベントは、亀城小PTA(大場直人会長)が、同校、亀城学区子ども会連絡協議会(高橋和秀会長)とともに企画。児童と保護者、地域住民約700人が参加した。同市の太鼓団体・風の会の演奏、餅つき大会などに続き、教職員やPTA役員の指導で、児童たちは午後3時ごろから大小さまざまな雪灯籠の製作に取り掛かった。

 バケツに雪を詰め込み、逆さにして取り出した後、ろうそくを立てるスペースをかまくらのように掘り出して完成。中には2段、3段と積み重ねてトーテムポールのようにしたり、上部に角を付ける児童も。余りあるほどの雪に恵まれ、作業はスムーズに進んだ。

 夕闇迫る午後4時半ごろ、一斉に火がともされると、淡い光に包まれて辺りは幻想的な雰囲気に。参加者は雪灯籠をバックに写真を撮るなど、思い思いに楽しんでいた。大場PTA会長は「多くの人から校舎に対する感謝の気持ちを持ってもらえたら。児童からは物を慈しむ気持ちを忘れないでほしい」と話していた。

 在校児童たちは今年5月上旬から新校舎完成予定の2014年3月末までの間、プールの授業を除き、今春の県立酒田光陵高開校に伴って歴史を閉じる県立酒田商業高の校舎で勉学に励む。

手作りの雪灯籠による淡い光が校舎を包んだ
手作りの雪灯籠による淡い光が校舎を包んだ



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