2012年(平成24年) 5月22日(火)付紙面より
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太陽の中心部分が月に隠されリング状に見える「金環日食」が21日朝、九州から関東の広い範囲で観測された。庄内地方でも部分日食が観察され、青空に浮かぶ太陽が時間の経過とともに欠けていく神秘的な“天体ショー”が繰り広げられた。
金環日食は太陽と月と地球が一直線に並ぶことで起こる。太陽の中心部分が月に隠され、地球上からは太陽の外周がリング状に見えるのが特徴。国内では1987年に沖縄で観測されて以来25年ぶり、全国規模で観測できるのは平安時代以来932年ぶりという。
庄内では同日午前6時半ごろから日食が始まった。次第に日光が弱まり、最も欠けた状態となった同7時40分ごろには夕方のような薄暗さ。約9割が欠けて三日月のような状態の太陽が空に浮かび、庄内各地で開かれた観察会では大人も子供も歓声を上げていた。