2012年(平成24年) 9月12日(水)付紙面より
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雷の仕組みについて学ぶ出張授業「鶴岡こども雷実験室」が10日、鶴岡市の羽黒第四小学校(中野智嘉校長)で開かれた。児童たちは講話や実験を通して、身近な自然現象である雷について理解を深めた。
出張授業は、全国有数の雷多発地帯である鶴岡市を含む庄内地方の気象や自然環境に関する興味を持ってもらおうと、市と雷害リスク低減コンソーシアム(妹尾堅一郎座長)の共催で、今回初めて企画した。日本気象予報士会の気象実験クラブ(佐藤元代表)のメンバーが講師となり、今月25日までに羽黒四小を含む市内5校で実施する予定。
この日は理科室で出張授業が行われ、4―6年13人が参加。気象実験クラブの佐藤代表ら3人が講師を務めた。はじめに佐藤代表は「雷は雲の中で発生した氷がこすれ合うことで静電気が蓄積し、地上で放電されること。一番高い所に落ちる性質がある」などと雷の仕組みについて説明した。続いて、水と牛乳を温めて積乱雲が発生する原理について学ぶ実験や静電気の力を利用した実験に挑戦した。
このうち、静電気の実験では、塩ビパイプを布でこすって静電気を発生させ、アルミホイルとプラスチックのコップで作ったモーターを駆動したり、蛍光灯を点灯させた。児童たちは一生懸命に塩ビパイプをこすって静電気を発生させると、「動いた、動いた」「光った、光った」と理科室に驚きと歓声が上がっていた。