2012年(平成24年) 9月13日(木)付紙面より
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日中国交正常化40周年を記念して先月、中国・北京市で開かれた「日中友好交流都市中学生卓球交歓大会」に、友好都市の唐山市と合同チームを組んで出場した酒田市選手団が11日、酒田市役所で阿部寿一市長に結果を報告した。
同大会は、4年前の北京五輪でも卓球会場になった中国オリンピックセンター体育館で8月17日に開会式、18、19日に試合が行われた。両国で友好都市などの関係にある自治体同士でチームを編成。今回は83チームが出場した。
酒田市選手団は兵藤芳勝教育部長を団長に、酒田六中3年の佐藤悠樹君(15)、酒田二中1年の梅津美唯さん(13)の選手2人とコーチを務める宇野直之酒田卓球協会長、通訳の市職員の計5人。
試合初日の18日、2人は予選リーグに出場。酒田・唐山チームは5戦全勝、4勝1敗の好成績で翌日の決勝トーナメント出場を決めた。しかし19日は、唐山市の選手にどうしても出場できない事情が発生し、残念ながら棄権となった。
阿部市長は「お疲れさま」とねぎらいの言葉を掛け、「(尖閣諸島の領有問題など)国家間ではいろいろなことがあるが、決定的な衝突に結び付かないようにするため、市民レベルでの交流が大事。皆さんは若い外交官としての役割を果たしてくれたと思う。今回の訪問を契機に、スポーツも勉強もさらに頑張ってほしい」と期待した。
兵藤部長が、現地での食事に苦労したことを打ち明けた上で、「2人ともレベルの高い選手を相手に、十分に力を発揮してくれた」と報告。
佐藤君、梅津さんは「交流を通して絆を深めることができた」「万里の長城の景色はすごかった」とそれぞれ話した上で、中国の選手に関して「基本がしっかりしていた」「厳しいコースに打ち込んでくるので勉強になった」と感想を語った。
その後、大会出場の記念品として阿部市長が、クリスタルに卓球選手のレリーフが埋め込まれた盾をプレゼント。2人は、今後も卓球を続けていくことを誓った。