2012年(平成24年) 9月14日(金)付紙面より
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開創420年を迎えた庄内町狩川の萬歳山冷岩寺(今野悦次住職)で12日から「報恩大授戒会(え)」が行われている。曹洞宗の大本山・永平寺(福井県)の貫主・福山諦法(ふくやま・たいほう)禅師が来庄し、信徒たちに仏の教えを授けている。
曹洞宗の「授戒」は、深い信仰に根差した生活を送る決意(戒)を促す教え。戒を受けることで「無益な殺生をしない」(不殺生)、「他人の物を盗まない」(不偸盗)などの生き方が確立されるという。
初日の12日朝、福山禅師が冷岩寺の山門に到着。今野住職や同宗派の僧侶が出迎えた。本堂に集まった信徒たちは禅師の姿に手を合わせ、祈りをささげていた。「大授戒会」は16日まで5日間にわたり行われ、約500人の信徒が14日の「懺悔(さんげ)道場」と15日の「正授(しょうじゅ)道場」を経て、正式に福山禅師の弟子となる。
このほか、16日まで冷岩寺を開山した頼山祖慶大和尚の供養や、冷岩寺の先代住職・今野継喜大和尚の十三回忌法要などが執り行われる。