2024年11月26日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2012年(平成24年) 3月30日(金)付紙面より

ツイート

入館者数過去最高に 加茂水族館2011年度 節目の来館者へ記念品

 鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)の2011年度入館者数が28日、過去48年間での最高記録を更新した。これまでの最高は09年度の22万353人で、28日の閉館時点でこれを超える22万645人となった。同日、同館で記念セレモニーが行われ、来館した子供たちに記念品が贈られた。

 加茂水族館は1964年、現在地にオープン。当初は入館者数が20万人前後で推移していたが、バブル経済の崩壊や近隣県に大型の水族館が次々とオープンした影響もあり、96―98年には9万人台まで落ち込んだ。

 そうした中、97年からクラゲ展示を開始し、2004年には米国の水族館を抜いてクラゲの展示種類数が世界一となり話題を集め、入館者数は16万人前後まで回復。08年には下村脩博士(米国ボストン大名誉教授)のノーベル化学賞受賞をきっかけにした“オワンクラゲ効果”で入館者が飛躍的に伸びた。

 2010年3月にはそれまでの最高の21万7372人(1968年に記録)を突破。本年度は、今月27日の閉館時点で22万294人。28日は午後2時ごろまで約300人の入場があり、09年の記録を抜いた。

 この日の夕方、地元加茂の田澤清子さん(69)と孫の健太郎君(7)、健太郎君の友達などが同館を訪れたところで記念セレモニーが行われ、一行に村上館長が花束やクラゲまんじゅう、Tシャツなど記念品を贈った。

 田澤さんは「子供たちが魚に興味を持ってくれるので、近くに水族館があって良かったといつも感謝している。新水族館の完成も楽しみ」、健太郎君は「いつも格好いいサメを見るのが楽しみ。新しくなったら絶対に来る」と笑顔を見せた。

 記録更新に村上館長は「昨年3月の東日本大震災後、入館者が大幅に減少したが、6月ごろから前年並みかそれ以上、お客さんが足を運んでくれるようになった。震災の影響で日本海側に向かうレジャー客が増えたためでは」と分析するとともに「新水族館完成に向け、励みになる。さらに職員一同、頑張っていきたい」と話した。

地元の小学生たちへ村上館長(右端)から花束や記念品が贈られた
地元の小学生たちへ村上館長(右端)から花束や記念品が贈られた


2012年(平成24年) 3月30日(金)付紙面より

ツイート

公益大新学長に町田氏(フィデアHD取締役会議長)

 学校法人東北公益文科大(新田嘉一理事長)は29日、酒田市の公益大酒田キャンパス本部棟で理事会を開き、黒田昌裕学長の辞任を承認、新学長にフィデアホールディングス取締役会議長で公益大後援会長の町田睿氏(74)を選任した。4月1日付で就任する。町田氏は「独立自尊の人間を生み出す大学にしたい」と抱負。その一環として、1学年を全寮制にする考えを示した。

 小松隆二氏、黒田氏に続く第3代の学長に就く町田氏は1938年、秋田県生まれ。秋田高校、東京大法学部卒。62年、富士銀行に入行し常務などを務めた。95年、荘内銀行頭取に就任した。2009年から現職。

 この日は新田、町田両氏が本部棟で会見。新田氏は「本日の理事会で、4月から新しい体制でこの大学を運営していくことを決めた。新学長には庄内、山形の経済を立て直した町田さんにお願いした。庄内を自立させる人材、世界に羽ばたく人材、そして地元を活性化できる人材を育成する教育をしてもらいたい」と述べた。

 また、新たに理事長補佐を設け、鈴木孝純三川町教育長、金野信勇羽黒学園顧問が就いたことを明らかにした。

 町田氏は「人間教育に懸ける新田理事長の思いに共鳴し、悩んだが引き受けることにした。新田理事長ともども、連帯して大学運営に責任を負う」と決意を表明し、「庄内は20年近く住み第二の故郷。公益大は開学から10年が経過し、創業から発展する時期に差し掛かっている。学内みんなが力を合わせ、新しい体制で大学改革を実施していく」と述べた。

 今後の運営方針については「今までも民間の立場でこの大学を見てきた。私立大学であり、経営的な感覚が必要。この1年間、改革、見直しを進めてきた。それを4月から実施する」と話した。

 その上で、「公益学は人間が共存していくための学問。『利他』の精神をきちんと身に付けさせたい。そのフィールドとして庄内は最適で、まさに『公益の里』。古来の文化を元に、自立した人材の育成に努める」と抱負を述べた。

東北公益文科大の新学長に決まった町田氏(左)が新田理事長と共に会見した
東北公益文科大の新学長に決まった町田氏(左)が新田理事長と共に会見した



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field