2012年(平成24年) 8月21日(火)付紙面より
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庄内地方の各地で、サルスベリ(百日紅)の花が今を盛りと咲き誇っている。
サルスベリは中国南部原産のミソハギ科の落葉高木。球状に群がるように咲く濃淡の紅や白の花が美しく、病気にも強いことから庭木として植えられるほか、寺院でよく見られる。
名前は、古い樹皮が落ちて幹がすべすべになり、サルでも滑ってしまいそうに見えることに由来するという。和名の百日紅(ヒャクジツコウ)は、盛夏を中心に100日間も花が咲き続けるために付いた。
酒田市宮内の宮内揚水機場そばの公園には、濃淡2種類の紅色のサルスベリが植えられ、いずれも今が満開。夏の日差しに照り映え、競い合うかのように咲き誇り、道行く人々の目を引いている。和名の通り、あと1カ月ほどは楽しめそうだ。
2012年(平成24年) 8月21日(火)付紙面より
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鶴岡市添川の両所神社で18日、伝統の「御獅子舞」(獅子踊り、市指定無形民俗文化財)が奉納上演され、勇壮な踊りが見物客を魅了した。
獅子踊りが盛んな藤島地域の中でも特に古く、1686(貞享3)年に同神社が現在地に建てられた時の大祭典で、氏子が競って奉納したのが始まりとされる。1964年に保存会が結成され、72年に旧藤島町の無形民俗文化財に指定された。
この日は神社の例祭で、地元の青年5人が舞い手となり獅子踊りを披露。鳥の羽根を付けた獅子頭を頭に載せ、太鼓を胸に紋入りの布で獅子に扮(ふん)し、自ら打ち鳴らす太鼓の音に合わせ頭を激しく振ったり、クルクルと回転するなど激しく舞い続けた。
この日は、強い日差しが照り付けるうだるような暑さとなったが、境内には大勢の祭り客が訪れ、次第に熱気を帯びる獅子踊りに引き込まれるように見入っていた。