2012年(平成24年) 8月23日(木)付紙面より
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鶴岡市由良地区(庄内由良)と友好関係にある京都府宮津市由良地区(丹後由良)の住民や児童らが来庄し22日、鶴岡市長を表敬訪問した。約1400年前の伝説に基づき、30年余り前から住民が草の根交流を続けているもので、さらに絆を強めていくことを確認した。
両地区の縁は飛鳥時代までさかのぼる。崇峻天皇の第三皇子・蜂子皇子が政変を逃れ、丹後由良から船に乗って庄内由良までたどり着き、出羽三山を開いたというもの。この伝説から1978年に両地区の住民による交流が始まり、85年11月には丹後の由良自治連合会と庄内の由良自治会との間で「友好浜の宣言」として交流の盟約を締結。以降、3年ごとに交互に住民が訪問している。
今回訪れたのは、丹後の由良自治連合会の中西洋一会長を団長に、同連合会役員、由良小学校の5、6年生8人、由良の歴史をさぐる会会員ら計23人。21日夜にバスで丹後由良を出発、22日朝に庄内由良に着いた。丹後からの来庄は2006年以来6年ぶり。
一行はこの日、鶴岡市役所を訪問。中西会長が榎本政規鶴岡市長に宛てた井上正嗣宮津市長の親書を朗読、鶴岡市名誉市民の彫刻家・渡部星村との縁などを挙げ、「親善と友好の輪がさらに広がることを願う」とした。榎本市長は「鶴岡の由良は皆さんの地名を頂いた。行政主導でなく民間が思いを込めて行うことで長い交流になる」と話した。
中西会長は「由良小は児童数の減少で来年度から統合・閉校となるが、これからも盟約に基づき交流を続けたい」、庄内の由良自治会の佐藤峯男会長は「丹後の由良は先祖の地。その思いを今後も、自治会同士が中心になって受け継ぎ、絆を強めていきたい」と話した。
一行はその後、慶應義塾大先端生命科学研究所、蜂子神社がある羽黒山、星村の作品がある月山あさひ博物村などを見学。23日は同市の由良小での交流などを行い、24日に帰途に就く。庄内側からは3年後の2015年に、09年以来6年ぶりに丹後を訪れる計画。
2012年(平成24年) 8月23日(木)付紙面より
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庄内地方の小学校21校で22日、2学期の始業式が行われた。また、2学期制を実施している7校でもこの日から授業を再開し、約1カ月ぶりに子供たちの元気な声が校舎に響いた。
鶴岡市立朝暘第一小学校(本間立校長、児童616人)では午前8時半すぎに体育館で始業式が行われた。はじめに全校児童を代表して池田空留光(くるみ)さん(4年)が「2学期では相手の目をしっかり見てあいさつすることと、持久走大会、学校祭の発表の3つのことを頑張りたいです」と2学期の目標を発表した。
続いて、本間校長が「皆さんの元気な姿を見ることができてうれしい。2学期が1年間で一番長い学期でそれだけ成長できる。頭と心、体をいっぱい使って頑張りましょう」と呼び掛けた。
その後、各教室で学級開き。このうち1年2組の教室では担任の先生から「夏休みの宿題、頑張ってできましたか?」と聞かれると児童たちは「ハイ」と元気に返事。手作りの貯金箱や筆箱などの工作、カブトムシの観察やアイスクリームの作り方などといった自由研究など、夏休みの宿題を先生に提出していた。
庄内教育事務所によると、3学期制を実施する小学校では20日を皮切りに27日までに全ての学校で2学期がスタートする。