2012年(平成24年) 8月24日(金)付紙面より
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鶴岡市の加茂水産高(長谷川賢校長)の2、3年生の生徒たちが22日、同市の小波渡海岸で、ウニなど藻場に影響を与える生物の駆除を行った。
藻場は、さまざまな海藻が群落を形成している場所で、アワビなどの餌になる。小波渡の浅海漁業者によると、オオコシダカガンガラなどの巻き貝やムラサキウニが藻場の海藻の若芽を食べてしまうため、アワビなどの漁獲量が減少したという。
藻場を再生しようと同漁業者らは、県や市などから支援を受け、2009年度から海底の清掃や海藻の母草を植え付けるなどの活動を開始。昨年からは同校にウニなどの駆除を依頼しているという。
この日は同校海洋環境科の3年生と海洋資源科の2年生約20人が参加。生徒たちはウエットスーツや胴長を着用し、地元漁業者から指示を受けながら約1時間かけて産卵後のムラサキウニや巻き貝などを駆除した。
活動の副代表を務める佐藤善四郎さん(69)=同市小波渡=は「加茂水高の生徒たちが手伝ってくれるのはありがたい。また、活動を始めてから藻場の再生が進み、肉厚なアワビが取れるようになってきた」と語った。
活動に参加した同校3年の小野史翔君(17)は「藻場が再生することでいろんな魚や貝がたくさん取れるようになってほしい」と話していた。
2012年(平成24年) 8月24日(金)付紙面より
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全国高校総体「北信越かがやき総体」水泳競技(17―20日、新潟県長岡市)の女子400メートル自由形で優勝した長谷川鼓さん(鶴岡工業1年)が23日、鶴岡市役所を表敬訪問し、榎本政規市長に優勝報告した。
長谷川さんは17日に行われた女子400メートル自由形に出場。予選で4分16秒5を記録し、全体のトップで通過。決勝では、自己ベストを3秒近く縮める4・12・42の大会新記録で、高校チャンピオンの栄冠に輝いた。また、翌18日に出場した200メートル自由形で4位入賞を果たした。
23日は、長谷川さんをはじめ、佐藤平鶴岡工業高校長や同校水泳部の伊藤泰司監督が表敬訪問。長谷川さんは榎本市長に優勝を報告し、「400メートルは力まずに余裕を持って臨んだ。思ってもいなかった大会記録が出たときは驚いて思わず笑ってしまった。しかし、200メートルでは緊張して自分の力を出し切ることができず悔しくて泣いた。2日間で天国と地獄を経験した」と大会を振り返った。
榎本市長は「1年生でインターハイで優勝し、大会記録を出せたことはとても素晴らしい。強い気持ちを持って競技に臨み、4年後の五輪に出場できるよう頑張ってほしい」と健闘をたたえた。
長谷川さんは今後の目標について、「インターハイで優勝できてオリンピックに出場したいという思いが強くなった。大会での順位は気にしないで、タイムを意識しながらレースをしたい」と話した。