2013年(平成25年) 5月2日(木)付紙面より
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鶴岡市の加茂水産高校(長谷川賢校長、生徒172人)の伝統行事「水開き」が1日、同校裏の加茂レインボービーチで行われた。生徒たちが学びの舞台となる海へ感謝の気持ちを込め、冷たい海へ入った。
1946(昭和21)年の創立以来、11月1日の「水納め」とともに続けている伝統の行事で、今年で68回目を迎えた。
今年は1―3年生の152人が参加。「わっしょい、わっしょい」の掛け声とともに準備運動を済ませた後一列になって海へ入り、岸辺近くの30メートルほどを歩いたり、泳いだりした。
この日の午前8時現在の水温は11度で、昨年よりも4度低かった。晴れ間が広がった午前10時半ごろは風も強く、生徒たちは「冷たい!」「うわー!」などと叫び声を上げながら、水を掛け合うなどしていた。
海洋技術科2年の佐藤友輝君(16)は「海はとても冷たくて、入ってすぐに感覚がなくなった」と体を震わせ、初めて水開きに参加した海洋資源科1年の菅亜海さん(16)は「冷たくて体が動かなかった。カヌーやカッターの授業が楽しみ」と笑顔で話していた。
2013年(平成25年) 5月2日(木)付紙面より
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北舘大堰(おおぜき)を開削した北舘利長公(1548―1625年)を祭る庄内町狩川の北舘神社(北楯利久宮司)で1日、例大祭が執り行われた。地元住民たちが利長公の遺徳をしのぶとともに、今年の五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全などを祈願した。
利長公は戦国武将・最上義光配下の武将で、1601年に狩川城主となった。当時の狩川地区は水利が悪く、土地の荒廃を何とかしようと立谷沢川から水を引くための大堰を開削。これにより5000町歩の水田が潤ったと伝えられている。人々が感謝の意を込め、利長公を「水神さま」として1612年に水神社へ祭ったのが北舘神社の始まりとされる。
同神社の例大祭は毎年5月1日に行われている。今回は神社の役員、町内の農業者、農協関係者、町、地元企業など80人余りが参列した。祭壇に山海の幸が供えられ、祝詞奏上や玉串をささげて五穀豊穣や家内安全を祈願した。また、巫女(みこ)舞なども奉納された。
例大祭の関連行事として、3日には同町の立川中学校体育館で庄内少年武道大会が行われる。