2013年(平成25年) 5月3日(金)付紙面より
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鶴岡市湯田川の由豆佐賣(ゆずさめ)神社(今野直宮司)の例祭が1日、同神社と湯田川地区で行われ、地元住民によるみこし行列が地区内を練り歩いた。
例祭は毎年5月1日に行われ、住民たちが協力して行列を繰り広げる。クライマックスとして、みこしを担いだ地元の若者たちが同神社参道の石段を上るが、今年は安全面に配慮して取りやめとなった。
この日は時折雨が降るあいにくの天候となったが、行列には子どもからお年寄りまで約100人が参加し、正午ごろに湯田川温泉会館を出発。今野宮司や地元小学生による子どもみこしなどが地区内を練り歩いた。
ご神体を載せたみこしは地元の若者たち15人が交代で担ぎ、「わっしょい、わっしょい」と威勢の良い掛け声を上げながら、氏子宅などを回った。氏子らはみこしの前で静かに手を合わせ、無病息災や家内安全などを願っていた。みこしを担いだ30代の男性は「今年は神社にみこしを上げることができず非常に残念。来年は復活できるよう、地区内で話し合っていきたい」と話した。
その後、ご神体は同神社の祭壇に祭られ、神事が執り行われた。
2013年(平成25年) 5月3日(金)付紙面より
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酒田市松山地域の「武者行列」(市指定無形民俗文化財)が1日、同地域中心部で繰り広げられた。武具甲冑(かっちゅう)姿の武者たちが堂々の行進を披露、沿道に詰め掛けた祭り客らを魅了した。
武者行列は、庄内松山藩初代藩主・酒井忠恒公(1639―75年)を祭る中山神社の春の例祭で毎年行われる。忠恒公のみこしが藩内を巡る際、警護の藩士が練り歩いたのが起源とされ、江戸時代中期の宝暦年間(1751―63年)から250年余にわたり続いているといわれる。城下町・松山の歴史を現代に伝えるものとして、1986年に旧松山町が無形民俗文化財に指定した。
今年の行列には、同神社の氏子や松山中学校の生徒ら計約100人が参加。一行は午後1時ごろに同神社前を出発。太鼓の音に合わせ、かみしも姿の武者を先頭に、鉄砲組や弓組、足軽組、馬に騎乗した行列奉行、侍大将らのよろい武者が歴史公園や仲町など中心部約4キロを3時間ほどかけて練り歩いた。
沿道には、大勢の祭り客やアマチュア写真家が待ち構え、盛んにシャッターを切ったり、声援を送るなどし、迫力ある歴史絵巻を堪能していた。