2014年(平成26年) 3月28日(金)付紙面より
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鶴岡市小真木原公園の野球場「鶴岡ドリームスタジアム」のスコアボードの一部が改修され、フルカラーLED(発光ダイオード)式の電光表示が導入された。これまで選手名を紙に書いてボードに張っていたものが電光表示となるほか、動画や写真といった画像も映し出せるようになり、投手の球速表示も導入。4月20日に地元の子供から社会人の選手たちがリニューアルと同スタジアム開設15周年を記念した試合を行い、使い初めする。
同スタジアムは1999年に、当時は全国唯一の内外野とも天然芝の野球場としてオープンした。外野席にあるスコアボードは、対戦チームのイニングスコアは電光表示となっていたが、選手名と審判名の表示は紙に書いたパネル式だった。県野球場や新庄市民球場などで全面的な電光表示が採用されていることもあり、高校野球ファンなど来場者から視認性の高い電光表示を望む声が多くあったことから、市が改修を決めた。
スコアボードの下部に縦2・4メートル、横19・2メートルのフルカラーLED式のフリーボードを備えた。選手名のほか、ファールボール注意喚起などさまざまなメッセージを表示できるほか、画像の表示も可能で、全てバックネット裏の本部席のパソコンで操作できる。紙による表示では5人以上の係員をスコアボード内に配置してきたが、これも不要となる。新たにスピードガンを設置した球速表示は80キロ以上を表示でき、改修では「SBO」を「BSO」表示に変えた。
改修事業費は9660万円で、昨年10月から工事を進め、今月25日に完成した。1時間当たりの使用料はイニング部分が現行と同じ350円、新設のフリーボードが150円。
使い初めとなる来月20日の記念試合は、鶴岡田川地区のスポ少、中学生、社会人、還暦の各チームが参加し、それぞれの試合前に選手の写真をフリーボードに映し出す計画もある。記念事業は鶴岡野球連盟などによる実行委員会が主催し、同19日には同市の東京第一ホテル鶴岡で、シドニー五輪の全日本監督を務めた太田垣耕造さん、現全日本監督の小島啓民さん、バルセロナ、アトランタ、シドニーの各五輪に投手で出場の杉浦正則さんを迎えたシンポジウムも予定する。