2014年(平成26年) 1月23日(木)付紙面より
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遊佐町の遊佐小学校(田中泰校長)の3年生42人が21日、同町菅里の町歴史民俗学習館を訪問、大豆を石臼でひいたほか、いろりで餅を焼いて食べるなど、昔の生活を体験した。
同校では毎年、社会科の単元「昔の生活」の一環で、同町比子の旧青山本邸、明治から昭和にかけて町内で実際に使用されていた生活用具・農機具など4000点余を収蔵する同学習館を訪問、昔の人の暮らしについて理解を深めている。
この日は町歴史民俗友の会の佐藤仁吉会長(野沢)らが講師となり、児童たちは最初、佐藤会長が用意した大豆を同学習館所蔵の石臼でひき、きな粉作りを体験。佐藤会長から「反時計周りに回すこと」「2回ひいて、よく粉状にして」と指導を受けた児童たちは「重くて回らない」と話しながら協力して作業した。
その後、児童たちはいろり端を囲んで炭火で餅を焼き、出来たてのきな粉を付けて味わった。高橋未瑞紀君(8)は「石臼は重くて昔の人の大変さが分かった。焼いた餅はすごくおいしかった」と話していた。
2014年(平成26年) 1月23日(木)付紙面より
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酒田市の県立酒田光陵高校(中山英行校長)で21日、学校設定科目「公益と産業社会」を学んだ1年生による研究発表会が行われ、酒田や庄内地域が抱える各種課題の解決に向け、班単位で若者らしいアイデアを出し合った。
同校は、目指す学校像として「社会益(公益)の実現に役立つ生徒の育成」を掲げ、それに沿って「公益と産業社会」を1年生の学校設定科目にしている。1年生434人は昨春の入学から「自己を知る」「地域を知る」の単元で基本的なことを学んだ後、4―8人ずつの班ごとに「庄内をもう少しだけ住みやすく、働きやすく変えるには」をテーマに地域課題を出し、その解決策を練ってきた。
研究発表会は同科目のまとめ。全11クラスのうち14日に1―5組の代表が学習成果を披露、21日は6―11組の代表が発表した。
酒田港がリサイクルポートに指定されている利点を生かして「リサイクルに関連する会社を起業し、資源循環型社会を支える一員になりたい」と起業による雇用創出を訴えたり、交流人口の増加に向け首都圏の子供を対象にした北庄内の観光地を巡る3泊4日のツアーを考案して「子供の時から自然の楽しさを感じてほしい。子供の話を聞いて観光客が増えれば。このツアーで庄内の良さを全国に発信したい」と提案するなど、アイデアあふれるプレゼンテーションが相次いだ。
全2回を聴講した、県庄内総合支庁総務課職員で「公益のふるさと創り」を担当する庄司大輔さんは「自分がしたいことと他人がしたいことを併せて考えることが大事。このようなことを考えることで、庄内を好きになって」と講評した。