2014年(平成26年) 10月15日(水)付紙面より
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サイクリングを楽しみながら市民から酒田の魅力を再発見してもらう「ツールドSAKATA―チャリでGO GO」が13日、酒田市の東北公益文科大発着で行われ、親子連れを中心に本県、宮城県などから約150人がエントリー。本格的なロードレーサーから「ママチャリ」までさまざまなタイプの自転車に乗って酒田路を快走した。
市と公益大、酒田青年会議所、酒田飽海自転車組合、NPO法人「元気王国」の5機関・団体が実行委員会を組織して2010年から毎年この時期に開き5回目。サイクリングを通して市民から健康増進・交通マナー向上を図ってもらうとともに、酒田の風景や味覚を再発見してもらうのが狙い。
今年のコースは、公益大をスタートして飯森山周辺を周回した後、出羽大橋を渡って市街地に入り、みなと市場や山王くらぶ、市立資料館などを巡り、戻ってくる延長約17キロ。雲が広がったものの、心地よい風の吹く天候の中、安藤智広商工観光部長による号砲を合図に午前9時に公益大カフェテリア前を出発した。
参加者は途中、食彩工房「いちご畑」でジェラート、みなと市場で「大泉」の鳥海高原ヨーグルト、山王くらぶで非売品オリジナル手拭いなどを受け取り、ゴール後には「つや姫」の新米おにぎり、「平牧三元豚」の庄内風芋煮を味わうなど、酒田の秋を満喫した。
2014年(平成26年) 10月15日(水)付紙面より
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遊佐町の第37回「神鹿角切(じんろくつのきりさい)」が13日、鳥海山中腹の国民宿舎「大平山荘」鹿公園前で行われた。大勢の行楽客を前に同町の少年議員2人が長く伸びた雄ジカの角を切り落とした。
鹿公園は1977年に標高1000メートルにある同山荘の一角にオープンした。例年、6月初旬から10月末までニホンジカが飼われ、行楽客や登山客の人気を集めている。そばに鳥海山大物忌神社中の口宮が祭ってあることから、同公園の鹿は「神鹿」と呼ばれている。
角切祭は、秋の鳥海山をPRするとともに、発情期を前に、雌ジカや今年春に生まれた子ジカが傷つかないように毎年この時期に開催。シカの角は御利益があるとされ例年、抽選で当たる角目当てに大勢の行楽客が訪れている。
この日は心配された雨もなく、紅葉が映える中、烏帽子(えぼし)と直垂(ひたたれ)姿で登場した少年議員の菅原一真君(遊佐高2年)と池田泰基君(同1年)が、糸のこで長さ40センチほどに成長した角を切り落とすと、集まった家族連れからは大きな拍手が起きた。
鹿の角などが当たる抽選会、威勢の良い鳥海太鼓の演奏、芋煮の無料振る舞いも行われ、県内外から訪れた行楽客らは秋の鳥海山を堪能していた。