2014年(平成26年) 10月2日(木)付紙面より
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クロマツ林などに生えるキノコの一種「ショウロ(松露)」を使った炊き込みご飯が試作され、このほど酒田市の酒田調理師専門学校で関係者が試食した。
ショウロは高級食材のトリュフの近縁種で、「美味」とされる。酒田市では特産化と海岸林の保全を狙いに先月から、山形大農学部、天真学園高と連携し、森林整備と発生との関係を調べる調査事業に乗り出した。
試作品は、先に同市光ケ丘のクロマツ林で調査の準備作業を行った際、天真学園高の生徒らが見つけたショウロを使ったもの。酒田調理師専門学校の池田秀子教頭が、輪切りにし、枝豆「秘伝」と栗を一緒に入れた炊き込みご飯に仕立てた。
池田教頭は「今春も作ったが、今回はまだ本格的な収穫期前ということもあり、香りや食感が春に比べいまひとつ。採れた7個ほどのうち使えたのは2個だけで、珍しさと季節感を味わってもらう感じの料理になった」と話した。
ショウロは春と秋の年2回、収穫期があり、秋の収穫期は10月中旬から。池田教頭は「今後に期待したい」と、今度は吸い物などにも挑戦する予定だ。
2014年(平成26年) 10月2日(木)付紙面より
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高校生を対象にした「看護師体験セミナー」が30日、酒田市の日本海総合病院で開かれ、看護職に興味を持つ酒田地区の高校生たちが、同病院看護師の体験談を聞くなどして看護職への理解を深めた。
庄内保健所(松田徹所長)が看護人材の確保を狙いに昨年度から始めた。今回は酒田東、酒田西、酒田光陵、酒田南、庄内総合の5高校の1―3年生40人が参加した。
白衣に着替えた生徒たちは初め、同保健所の菅原恵企画調査主査から、看護師の資格を取得するための道筋や県内の教育機関について話を聞いた。その後、ともに日本海総合病院の若手看護師の小鷹朱里さん、三船拳太さんの講話として、「先輩から『患者は自分を映す鏡』と教えられた。患者を通し自分と向き合うことを学んだ」「大変なので、何度も辞めようと思ったが、患者から『ありがとう。おかげで入院生活が楽しかった』などと言われ、また頑張ろうという気持ちになる」などの体験談を聞いた。
酒田西高1年の金子珠波さん(16)は「看護師は幼い頃からの憧れ。患者にじかに触れ、困った人を助けたりするのは、とてもやりがいがあると感じた」、庄内総合高1年の佐藤寧々さん(15)は「まだ看護師を目指すと決めたわけではないが、話を聞き、やりがいがある仕事だと思った。来る前より興味が強まった」と話した。
その後は病院内を見学し、看護師体験として心肺蘇生法や血圧測定などに挑戦した。
10月4日には鶴岡市立荘内病院で、鶴岡地区の高校生を対象に実施する。また、中学生向けの「看護師の仕事を学ぶ学習会」も2012年度から継続しており、本年度はすでに酒田四、余目、鶴岡一、温海の4中学校で実施。今後も随時受け付けるという。