2014年(平成26年) 10月21日(火)付紙面より
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酒田市山元の田沢川ダムで19日、「田沢川ダムまつり」が開かれ、炭火で焼いた川魚の振る舞いや「がに(カワガニ)たたき汁」の販売などに、大勢の家族連れが訪れ、にぎわった。
同ダムは2001年に完成し、洪水調節や庄内北部への水道水供給など、多面的な機能を担っている。まつりはダムに親しみ、その役割について理解を広めることなどを狙いに、関係団体による実行委員会が02年から毎年この時期に開いている。今年で13回目。
ダム下流の田沢川沿いでは、子供たちが魚のつかみ捕りを楽しむ一方、イワナ、ヤマメ、ニジマスが炭火で焼かれ、来場者に振る舞われた。熱々を頬張り、「川魚って、こんなにおいしかったんだ」と喜ぶ家族連れもいた。そのほか、がにたたき汁や芋煮の販売、ダム堤体内の見学、ダム湖の遊覧も行われた。来場者は青空とダム周辺の色づき始めた紅葉など絶景を眺め、秋の休日を楽しんでいた。
2014年(平成26年) 10月21日(火)付紙面より
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鶴岡市泉町の鶴岡幼稚園(本間重二園長、園児182人)のお茶会が20日、同市馬場町の旧風間家住宅「丙申堂」(国指定重要文化財)で行われた。年長児たちが畳の上に正座して抹茶を味わい、日本の伝統文化に触れた。
お茶会は伝統文化に触れるとともに歴史ある「丙申堂」について知ってもらおうと同園が毎年この時期に実施している伝統行事。今年は年長組のうめ組とさくら組、合わせて47人が参加した。
このうちうめ組の園児24人は、少し緊張した様子で背筋を伸ばして正座。初めに丙申堂を管理する克念社の上野康成常務理事が「丙申堂は100年以上たった古い建物。天井が高いのも珍しいが、石置き屋根や地震に強い建て方が特徴。珍しい古い建物の中でお茶を楽しんでください」とあいさつした。
保護者らがお菓子とお茶が載ったお盆を運んでくると園児たちは深々とお辞儀して受け取り、「いただきます」の気持ちを込めて再度一礼。お菓子を食べ、顔が隠れるほどの大きな茶わんを両手でしっかり持ってお茶を飲み、「苦い」と渋い顔をしたり、「おいしい」と笑顔を見せたりとそれぞれ抹茶を味わった。泰地亮佑君(6)は「ちょっと苦かったけど、おいしかったよ」と感想を話していた。