2014年(平成26年) 10月22日(水)付紙面より
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子供たちが庄内浜の漂着物で作った造形作品を飾った「海の拾い物アート展」が鶴岡まちなかキネマのエントランスホールで開かれ、来場した人を楽しませている。
展示会は、鶴岡山王町商店街振興組合が主催している山王アートキャンパスの一環で開催。展示した作品は、造形作家の犬飼ともさん(35)が指導役を務めたワークショップで鶴岡や酒田などから参加した3―10歳の子供たち14人が制作。プラスチック製の洗剤の容器や木材などの漂着物を、子供たちの自由な発想を生かし接着剤で貼り付けた。唯一のルールは顔を付けること。出来上がった作品に子供たちが名前を付け、作品の説明を添えた。
本県出身で上山市在住の犬飼さんは、6年ほど前から庄内浜に通い、漂着した流木を組み合わせたアート作品を制作してきた。「次第にペットボトルやサンダルなどの漂着物に興味が移っていった。それらの多くが大量生産・消費社会によって生まれたごみ。地球の環境について考えるきっかけになれば」と犬飼さんは話している。
洗剤の容器やプラスチックのふた、木材などを組み合わせた遠藤三菜ちゃんの「おでんさん」には「スーパーでうられている。(430円で)たべられちゃうのがしんぱい」と説明が付き、かわいらしい表情の作品の数々が見る人の顔をほころばせていた。
酒田市からまちキネを訪れた徳永雄太さん(27)は「子供の自由な発想で廃材がアート作品としてよみがえった。カラフルな素材の組み合わせや、作品の説明などが楽しい」と話した。
展示は26日まで。入場無料。最終日の午後1時半からは犬飼さんによるトークイベントも開かれる。問い合わせはみちくさ舎=電080(9635)5201=へ。
2014年(平成26年) 10月22日(水)付紙面より
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庄内の着物好きが集まったイベント「海月(うみづき)のうたげ」が18日夜、鶴岡市立加茂水族館「クラゲドリーム館」で開かれ、和服を着た参加者たちが食事会や写真撮影会を楽しんだ。
今回のイベントは、着物を愛する女性たちでつくる庄内着物女子(佐竹優子代表)が月1回開いている交流会の一環。鶴岡の呉服店などでつくる鶴岡呉友会と共催した。フェイスブックなどを活用し参加を呼び掛け、鶴岡や酒田を中心に約40人が参加。館内の「魚匠ダイニング沖海月」で食事会や村上龍男館長のトークショー、加茂水族館のお土産などが当たる抽選会、営業時間外のクラゲドリーム館を貸し切りゆっくり観賞しながら写真撮影会が行われた。直径5メートルの水槽「クラゲドリームシアター」の前で気品のある着物姿の女性たちがプロのカメラマンによる撮影を楽しんでいた。