2025年4月13日 日曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2014年(平成26年) 10月23日(木)付紙面より

ツイート

発達障害のある子供たちの放課後活動支援 デイサービスが来月開所

 発達障害のある子供たちの放課後活動を支援するデイサービス事業所「ハウスカ」が来月1日、鶴岡市美原町にオープンする。遊びや学習活動の中で、子供たちにコミュニケーション能力などを養ってもらい、学齢期から自立できる力を身に付けてもらうことが目的。事業所を運営する合同会社「ハウスカ」代表社員の佐藤広明さん(34)は「自信を付けたい、友達と仲良くなりたいなど悩みを持った子供たちの支援に尽力したい」と話している。

 発達障害は脳機能の発達が関係する生まれつきの障害とされ、コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手であるケースが多い。また、行動や態度が「自分勝手」「変わっている」などと誤解されやすい。障害に気付きにくく、成人してから発達障害と分かることもあるという。自閉症、アスペルガー症候群、学習障害、注意欠陥多動性障害などが代表的なもの。

 佐藤さんは山形大農学部卒業後、鶴岡市内のNPO法人で知的障害を持つ子供たちのサポートを行い、発達障害児の支援を図るため同法人を退職。先月事業所を立ち上げた。会社と事業所の名称「ハウスカ」(hauska)はフィンランド語で「楽しい」という意味。「子供にとって楽しく、第二の家(ハウス)のような存在になってほしい」といった思いが込められている。

 事業所は鶴岡市美原町の空き店舗2棟(総面積67平方メートル)を利用。1棟を遊び部屋、もう1棟は事務所兼勉強部屋としている。遊び部屋では粘土や絵本、ボードゲームなどを置き、図画工作や読書ができる。折り畳みベッドを設置した休憩室も備えた。また、子供の自己発信やスタッフとのコミュニケーションを助ける道具として、「今日の気持ちカード」を置いている。

 1日の最大定員は10人で、佐藤さんを含めて4人のスタッフが子供たちの活動をきめ細かくサポートする。遊びや勉強を通して「何が得意で何が苦手か、自分のことを知る」(自己覚知)をはじめ、「できないことを人に伝える」(発信力)や「日常会話で人間関係を良くするための工夫」(コミュニケーション能力)を子供たちに学んでもらう。

 このほか、外に出ての買い物体験、バスや電車の乗車体験など多様な活動を展開する。佐藤さんは「コミュニケーションが苦手、学校や学童保育、部活で友達とうまくいかないなど、悩んでいる子供たちは多いと思う。保護者からも理解をもらい、子供たちが安心できる環境づくりを手伝いたい」と話した。

 利用対象者は鶴岡市、三川町の小中学校、高校、特別支援学校などに通う障害を持つ児童生徒(主に発達障害)。定員は1日10人。開所日は月―土曜日で、日曜日と祝祭日、年末年始(12月30日―1月3日)、お盆(8月13―16日)は休みとなる。営業時間は月―金曜日が午前11時から午後7時、土曜日と学校休業日は午前9時から午後6時。児童生徒の送迎も行う(応相談)。問い合わせはハウスカ=電0235(64)8910=へ。

発達障害を持つ子供たちの活動を支援するハウスカの遊び部屋。佐藤さんなどスタッフ4人が対応する
発達障害を持つ子供たちの活動を支援するハウスカの遊び部屋。佐藤さんなどスタッフ4人が対応する


2014年(平成26年) 10月23日(木)付紙面より

ツイート

火遊びしません 酒田の園児約束

 酒田地区広域行政組合消防本部(高橋準一消防長)が主催した「ちびっこしょうぼうまつり」が22日、酒田市の希望ホールで開かれ、幼年消防クラブに加盟している園児たちが遊戯や組み体操を披露した。

 園児の防火意識高揚などを目的に、酒田消防が1992年から毎年この時期に開催している。今年は松陵、若宮、泉、新堀の各保育園、浄徳幼稚園の園児たち計208人が出演し、市内の幼稚園・保育園の園児と出演園児の父母らが観賞に訪れた。

 演技の披露を前に消防署員で組織する消防音楽隊が「ドラえもん」「アンパンマンのマーチ」などを演奏。その後、園児たちは防火思想にちなんだ遊戯や組み体操、カラーガードなどを次々と披露。会場に詰め掛けた園児、父母たちは大きな拍手と声援を送っていた。

 最後は仁助新田保育園の園児たちのリードで会場全体で声をそろえ、「火遊びは絶対にしません。火の用心」と元気よく誓いの言葉。お父さんやお母さんたちと防火の約束をした。

元気よく遊戯を披露する園児たち
元気よく遊戯を披露する園児たち



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field