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2014年(平成26年) 11月9日(日)付紙面より

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体験通じ「命」考える

 酒田飽海地区の小学生を対象にした体験講座「地域の達人からサケの“いのち”を学ぼう」が8日、遊佐町の日向川鮭ふ化場などで開かれ、子供たちがウライ(捕獲する仕掛け)からサケを採捕したり、人工授精の体験などを通じて命について考えた。

 県内の小・中学校、特別支援学校の校長・教頭でつくる県教育共励会(千葉榮一理事長)飽海地区がきらやか銀行の協賛で2011年度から毎年テーマを変え行っている。今回は、酒田市と遊佐町の小学生と保護者9組の22人が参加した。

 初めに酒田市の西荒瀬コミュニティ防災センターで、元小学校長の齋藤辰典さんからサケの生態や日向川のふ化事業の歴史について話を聞いた。引き続き日向川鮭ふ化場に移動し、日向川鮭漁業生産組合(大場昇組合長)組合員の指導で、ウライのサケをたも網ですくい、棒で頭をたたいた。

 佐藤颯君(9)=泉小3年=は「とても勉強になった。サケは多くの人の知恵で命をつないでいると感じた」、小林史弥君(12)=南平田小6年=は「サケの頭をたたくのは少し残酷な感じがしたが、命をつないでいくために大切なことだと思った」と話した。

 人工授精の体験や発眼卵の観察などを行った後、西荒瀬コミセンに戻り、サケを使った料理を、命への感謝の思いを新たにしながら会食した。

小学生がサケの人工授精などを体験した
小学生がサケの人工授精などを体験した



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