2014年(平成26年) 11月11日(火)付紙面より
ツイート
人口減少の一因である若者の県外流出に歯止めをかけるため、県庄内総合支庁は本年度、地元企業などの魅力を知ることで、地元就職に関する機運醸成を図ってもらおうと、高校1年生を対象にした「高校生と地元企業との交流会」を実施している。10日は酒田市の県立酒田光陵高校(阿部進校長)で行われ、庄内地域の48社・機関・団体の担当者と生徒たちが交流した。
生徒たちから地元企業の魅力や仕事の内容、求める人材像を知ってもらうことで、地元就職に関する意識向上・機運醸成を図るとともに、将来は地元産業を支える人材になってもらおうと、同支庁が初めて企画したもの。
この日は各教室に企業などの計48のブースを設置し、8―10人ずつ48班に分かれた生徒たちが25分ずつ計8社を回り、企業情報の説明を受けた。
市内のメンテナンス工事業のブースでは、担当者が「火力発電をはじめとしたエネルギー設備の点検・整備を行っている。エネルギーの安定供給に向けた重要な仕事」などと紹介。これを受け、生徒たちは「入社時に必要な資格は」などと質問、担当者は「資格は入社してからでも大丈夫。まずは明るく、やる気のあることが大事」と答えた。
また、酒田、鶴岡両市などで計6店舗を運営する美容業のブースでは、美容師の指導で生徒たちが髪の編み込みなどを体験、仕事の一端に触れた。
交流会に先立ち、地域振興に関わる広報の企画・実施、コンサルティングなどを展開する「めぐるん」(鶴岡市矢馳)の加藤丈晴さんが講演、生徒たちに対して庄内地域の素晴らしさを説き、地元就職を勧めた。
同支庁によると、12月10日には鶴岡市の鶴岡工業高2年生を対象にした同様の交流会を行うという。