2014年(平成26年) 9月10日(水)付紙面より
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飼料用カボチャ品種「アトランティックジャイアント」の重さを競う「おばけカボチャコンテスト」が8日、酒田市の北平田コミュニティセンター駐車場で開かれた。中には100キロを超える「大物」もあり、訪れた地区民は「でっけ」とその大きさに驚いていた。
このコンテストは、同市北平田地区の農家有志で組織する「北平田農産物愛好会」(高橋辰雄会長)と北平田コミュニティ振興会(池田定芳会長)の主催。15年前から毎年、愛好会員らが空き畑地を活用してアトランティックジャイアントを栽培、この時期に重さを競うコンテストを開催している。「遊び心でスタートしたイベント」(高橋会長)という。
愛好会役員が育成した苗を希望する会員が受け取り、栽培する方式を取っており、今シーズンは地区内の12人が栽培に挑戦、この日のコンテストには計24点が並んだ。一つ一つ重さを量った結果、161・55キロのカボチャを出品した鈴木岩雄さん(82)が初優勝した。
第1回から出品している鈴木さんは「肥料に鶏ふんを使って育てた。多雨が幸いし、7月末から日に日に大きくなっていった」と話していた。会場ではこのほか、カボチャを使ったランタン作りも行われ、子供たちが挑戦していた。
2014年(平成26年) 9月10日(水)付紙面より
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庄内各地で稲刈りが行われている。今年は7、8月の日照りで稲の管理に苦労したものの、まずまずの出来という。田んぼでは大きく育った稲穂がコンバインで次々と刈り取られ、収穫の秋の到来を告げている。
9日午前、鶴岡市東荒屋の安野鐵夫さん(74)方のほ場(約30アール)では、「ひとめぼれ」の刈り取りが行われた。すっきりと晴れ渡った空の下、安野さんが委託した地元の若手農業者がコンバインを操り、黄金色の稲を次々と刈り取った。安野さんは「農家によって違うと思うが、まずまずの出来になった。7月の日照りが厳しく管理が大変だった」と話した。
県庄内総合支庁農業技術普及課によると、今年は出穂時期の8月上旬まで稲の生育は順調に進んだが、その後の日照不足が影響し、ほ場によって刈り取りの時期が異なる見込み。「試験的にもみ処理をし、全体の青みが抜けているか確認してから刈り取りをスタートするよう周知している」という。「はえぬき」は11日ごろ、「つや姫」と「コシヒカリ」は22日ごろに刈り取りの適期を迎えるとみられている。