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2014年(平成26年) 9月14日(日)付紙面より

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豪華客船 ぱしふぃっく びいなす酒田港出航

 日本クルーズ客船(本社・大阪市)の豪華客船「ぱしふぃっく びいなす」(2万6600トン、由良和久船長)が12日午後、京都府に向けて酒田市の酒田港古湊埠頭(ふとう)を出航した。

 同船は1998年に就航。全長183メートル、全幅25メートルで12層の甲板を有し、ダイニングやカフェ、バー、ホール、シアター、プール、展望洋室などを備え、乗組員約220人がサービスに当たっている。今回のクルーズは「洋上の楽園ぱしふぃっく びいなす―秋の3連休 京都舞鶴・能登輪島クルーズ」と銘打ち酒田港発着の3泊4日コースで、山形、宮城、秋田の3県から約170人が参加した。

 酒田寄港は2012年5月以来。12日午後2時の出航を前に同船7階ラウンジで行われた出航セレモニーでは、丸山至副市長が「楽しい旅になるよう祈念する」とあいさつ。市職員から花束を受け取った由良船長は「心温まるセレモニーに感謝。酒田港発着は初めてのケース。立派な岸壁があるので、これからも立ち寄らせてもらう」と述べた。

 同船は13日に京都・舞鶴港、14日に石川・輪島港にそれぞれ入港。乗客は自由行動やオプショナルツアーを楽しみ、15日に酒田港に帰港する。

酒田港を出航した「ぱしふぃっく びいなす」
酒田港を出航した「ぱしふぃっく びいなす」


2014年(平成26年) 9月14日(日)付紙面より

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先端企業見学や日本文化体験

 鶴岡市の鶴岡工業高等専門学校(加藤靖校長)に8―13日の5泊6日の日程で、シンガポールのニーアン理工学院(ポリテクニック)の学生が短期留学で訪れ、鶴岡高専の学生との交流や地元企業の見学、日本文化の体験などで相互理解を深めた。

 ポリテクニックは実学を教える高等教育機関で、全国の51高専が加盟する国立高専機構は2011年9月、シンガポールの5つのポリテクニックと学術交流協定を締結。これに基づき、鶴岡高専では12年から相互に学生の短期留学を行っている。今回は17―20歳の学生20人と引率者2人が訪れた。

 一行は初日に鶴岡市の加茂水族館を見学。9日は鶴岡高専の学生と一緒に講義を受け、歓迎のティーパーティーで交流。10日は同市のオリエンタルモーター鶴岡中央事業所、11日は慶應義塾大先端生命科学研究所、酒田市の東北エプソンをそれぞれ見学。12日は羽黒山に登った後、国指定名勝庭園がある玉川寺(同市羽黒町)で茶道を体験し、鶴岡高専での閉講式に臨んだ。

 閉講式では加藤校長が一人一人に修了証を授与。学生を代表し、ベンジャミン・タン・カイシーさん(19)は「工場や研究所の見学はとても得難い経験だった。高専の学生やスタッフがとても親切で、言葉を超えて仲良くなれた」、アデリン・タン・ウェンツァンさん(18)は「みんな親切で、友達がたくさんできた。食べ物がとてもおいしく、講義も役に立った」と滞在を振り返り、感謝を述べた。

 加藤校長は「海外の学生を迎えるのは、うちの学生にとっても刺激的で、成長につながる。百聞は一見にしかず。これからもお互いに交流を深めましょう」とはなむけの言葉を贈った。

 一行は13日、庄内空港から帰途に就いた。

玉川寺で茶道を楽しむシンガポールの学生たち=12日
玉川寺で茶道を楽しむシンガポールの学生たち=12日



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