2014年(平成26年) 9月15日(月)付紙面より
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出羽の古道六十里越街道フルトレッキング「ゆどの詣での旅」が13日始まり、県内外から集まった参加者が15日まで2泊3日の日程で鶴岡市松根から西川町志津までの山歩きを楽しんでいる。
ゆどの詣での旅は県内外の人から六十里越街道を楽しく歩いてもらおうと、市あさひむら観光協会が毎年この時期に開催している。今年は同観光協会が制作したスタンプラリー用のスタンプと「ゆどのみち押印帖」を活用し、参加者らはスタンプを集めながら六十里越街道を歩く。
初日の13日は東京、埼玉、神奈川、千葉など関東からのグループや酒田、鶴岡などから20人が参加。参加者たちは白装束と菅笠(すげがさ)を身に着け、アルゴディア研究会の茂木征一副会長に案内されながら本明寺、八幡神社、湯殿山碑、十王峠、注連寺などの見学を楽しんだ。
東京都から参加した井野幸子さん(72)は「義母が亡くなったのでその供養のために来た。景色もいいしスタンプを集めながらのトレッキングはとても楽しい」と笑顔で話していた。
14日は23人が田麦俣から湯殿山奥の院、15日は25人が湯殿山から志津までをトレッキングする。
2014年(平成26年) 9月15日(月)付紙面より
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JR酒田駅(酒田市)の開業、JR陸羽西線の全線開通から100年の節目を迎えたことを記念して14日、蒸気機関車(SL)「C11」が酒田―新庄駅間で運行された。起点となった酒田駅で同日午前、出発式が行われ、丸山至酒田市副市長、佐藤一晃酒田駅長らがテープカットしたほか、大勢の市民らがSLと乗客を見送った。
陸羽西線は1913年に「酒田線」として新庄―古口駅間で開業、翌14年12月に全線開通(新庄―酒田駅間)した。陸羽東線(小牛田―新庄駅間)の開通によって17年に現名称に改められた。酒田駅は同線のターミナル駅(起終点駅)として整備された。
「SL陸羽西線100周年号」と名付けられた今回のSLは、普段は栃木県の真岡鐵道下館―茂木駅間で運行している「C11―325」型で、旧型客車3両をけん引。列車は前日の13日、「SL山形日和。陸羽西線号」として新庄―酒田駅間で走った。
14日は午前11時50分の出発を前に、同11時15分ごろ、酒田駅に入線。出発式では丸山副市長が「秋晴れの中、十分に景色を楽しんでほしい」、佐藤駅長が「産業や観光の振興、通勤・通学の足として酒田駅と陸羽西線はこれまで大きな役割を果たしてきた。皆さんの期待に沿えるよう、『おもてなし』の心でさらなる100年を目指したい」とそれぞれあいさつ。テープカットした後、新庄に向けて出発した。
ホームにはSLをひと目見ようという家族連れや鉄道ファンが大勢訪れ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。