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2014年(平成26年) 9月21日(日)付紙面より

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ひらめき☆ときめきサイエンス  生物の多様性を考える

 山形大農学部主催の高校生を対象にしたプログラム「ひらめき☆ときめきサイエンス?生物の多様性を考える?」が20日、同学部で開かれ、県内外の高校生が土壌微生物の観察などに取り組み、農学への興味を深めた。

 独立行政法人・日本学術振興会の支援で同学部が2008年から毎年開催。7回目となる今回は、地元をはじめ県内、岩手県から1―3年生の21人が参加した。

 午前9時から午後4時までの一日講座で、同学部の教授らが講師となり、生物多様性について講義と3種の実験を通して学んだ。このうち俵谷圭太郎教授は「土壌微生物を観察する―菌根菌の役割」と題し、リン酸の吸収に大きな役割を果たす土壌にある菌根菌について講義。菌根菌の機能を活用することで、農業におけるリン酸質肥料の使用を将来的に削減できる可能性など研究の意義を説明。実験では電子顕微鏡で菌根菌を取り出し、プラスチックコップに菌根菌を接種したものと、接種しない培土を作り、ネギの種をまき家に持ち帰り観察することにした。

 酒田東高1年の佐藤鈴華さん(16)は「高校の授業では習わない菌根菌などについて学べ、それが農業や生活と関わっていることを知ることができ、専門的に学ぶことの楽しさが分かった」と話していた。

電子顕微鏡を使って菌根菌を取り出す実験に取り組む高校生たち
電子顕微鏡を使って菌根菌を取り出す実験に取り組む高校生たち


2014年(平成26年) 9月21日(日)付紙面より

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見頃のソバの花楽しみ 音楽やスイーツを堪能

 見頃を迎えたソバ畑を舞台にしたイベント「蕎麦(そば)のお花見カフェ」が19日、鶴岡市宝谷のほ場で行われた。庄内平野を見下ろす高台で、そばプリンやかりんとうなどのスイーツを味わいながら、ギターやオカリナの演奏を楽しみ、優雅な午後のひとときを味わった。

 県内一の作付面積がありながら、系統出荷で価格が変動しやすく知名度が低い鶴岡産のソバを、地元消費を拡大しながらブランド化しようと、つるおか農商工観連携総合推進協議会(会長・榎本政規市長)が中心になって昨年度から始めた取り組みの一環。「お花見カフェ」は昨年初めて行い、今回は地元の市宝谷そば生産組合(森薫組合長)が中心になって企画した。

 会場となったのは、標高約260メートルに位置する1ヘクタールのソバ畑。森組合長によると、8月に播(は)種し今月10日に開花し、まさに見頃。この日は風が強いものの青空が広がる天気となり、一面真っ白な畑の眼下には黄金色の庄内平野、さらに遠くには飛島が浮かんで見える絶好のロケーションとなった。

 地元住民や市内などから女性グループが60人ほど訪れ、山形大農学部や地元飲食店が協力して作った「そばだんご」や「そばおこし」「そばおいなり」「そば豆腐」「そば茶オーレ」などのカフェメニューを提供。ソバ畑では地元の演奏グループによるギターやオカリナの演奏も行われ、一味違った雰囲気で生演奏を楽しんだ。

 孫と一緒に訪れた地元の本間妙子さん(60)は「近くに住んでいてもソバ畑は遠くから見るだけだが、こうして生の音楽が聞けてすごくうれしい。ぜいたくな時間です」と話していた。

 宝谷地区のソバの収穫は10月20日ごろ。市内では同月26日の同地区の新そばまつりを皮切りに、11月にかけて各地で祭りが開かれる予定。

見頃を迎えたソバ畑を舞台にカフェメニューと音楽を楽しむイベントが行われた
見頃を迎えたソバ畑を舞台にカフェメニューと音楽を楽しむイベントが行われた



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