2014年(平成26年) 9月23日(火)付紙面より
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NPO法人の「豊かな海の環境をめざすおけさ会」(粕谷雅昭代表)は21日、鶴岡市三瀬の県栽培漁業センターでクロダイの稚魚の標識(腹びれ切除)と、庄内浜での放流活動を行った。
同会は庄内一円の釣り愛好者で約40年前に設立し、磯釣り大会などの活動を行ってきた。2005年にNPO法人となって以来、海の環境や漁業資源の保全などを目的に、庄内浜での清掃活動、クロダイの放流などに取り組んでいる。
今回の標識放流活動は、県の「水産多面的機能発揮対策事業」の委託を受けて実施。会員と地元の温海小児童など約30人が参加した。会員によると、「目印が入った稚魚が大きく成長し、釣り人の針に掛かった場合に生態や育成状況の指標となる」という。
初めに、今年6月に同センターでふ化したばかりの稚魚(体長約5センチ)の左腹びれを切除する作業が行われた。魚類専用の麻酔を効かせ、バケツやたらいに入れた稚魚を1匹ずつ丁寧にはさみで腹びれを切り取った。初めて参加したという温海小2年の齋藤七海さん(8)は「背びれがちくちくして、魚が小さいので(腹びれの除去が)難しいけど大きく育ってほしい」と話していた。
この日は約1万2000匹の切除作業を行うとともに、半数の6000匹を同市温海の漁港周辺など2カ所で放流した。残りは今月30日に五十川小、来月4日に鼠ケ関小の児童たちが行う放流体験学習で海に放される。
2014年(平成26年) 9月23日(火)付紙面より
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鶴岡市立湯野浜小学校の4年生の「2分の1成人式」が20日、同市の加茂水族館で行われ、ミズクラゲの大水槽「クラゲドリームシアター」の前で子どもたちが将来の夢などを発表した。
4年生のPTA行事として実施。閉館後の同水族館を特別に借りて、全児童19人と保護者が参加した。
初めにドリームシアターの前に座った子どもたちが一人一人、「サッカー選手になるために練習を頑張る」「看護婦さんになって世界中の人を笑顔にしたい」「木で物を作る人になって飛行機やヘリコプターを作ってみたい」など将来の夢を発表。「お父さん、お母さんこれまでありがとうございました」と声を合わせ、感謝のカードをプレゼントした。
ミズクラゲが漂う大水槽をバックに、子どもたちは「未来へ」の合唱も披露。「ほら足元を見てごらん これがあなたの進む道」などの歌詞に、思わず涙を浮かべる保護者もいた。母親の一人は「これまで10年間のいろんなことを思い出し、目頭が熱くなった。それも開館したばかりの水族館でできて、特別な思い出になりました」と話していた。