2014年(平成26年) 9月28日(日)付紙面より
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庄内たがわ農協(黒井徳夫組合長)の「抜穂祭」が26日、鶴岡市羽黒町玉川の大鳥居周辺の献饌田(けんせんでん)で行われ、豊作を感謝する神事と稲刈りが行われた。
抜穂祭は2007年から毎年行っており今年で8回目。5月の御田植祭で苗を植え、抜穂祭で収穫したコメは出羽三山神社の新嘗祭(にいなめさい)などの恒例祭典、各神事で使われる。
同農協職員や地元農家など約70人が参加し、出羽三山神社による巫女(みこ)舞や降神の儀などの神事が行われた。その後巫女が山伏と共に献饌田のつや姫を手刈りした。羽黒第一小学校の1―2年生たちも収穫に協力し「稲が大きくて重い」と話していた。
同農協の田中壽一代表理事専務は「8月は日照不足だったが大きな自然災害もなく、まずまずの出来となった。出羽三山の豊かな地に感謝し、今年4年目を迎えるつや姫を大事に育んでいきたい」と話していた。
2014年(平成26年) 9月28日(日)付紙面より
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旬の食材と里山に伝わる郷土料理を味わう「さと山秋の御膳」が、28日から来月25日までの約1カ月間、鶴岡市朝日地域の飲食店で提供される。
さと山御膳は、地域に伝わる郷土料理や伝統食の活用による観光振興と地域活性化を図ろうと、あさひむら観光協会(松元壽太会長)が地域振興事業の一環で実施。出羽商工会が2005年秋から開催していたものを、12年から観光協会が引き継いで行っている。
今回は「米の粉の滝ドライブイン」(上名川)、「旅館朝日屋」(大鳥)、「そば処大梵字」(越中山)の3事業者が参加。統一メニューはなく、旬のキノコや地元の野菜、川魚などを盛り込み、各店舗オリジナルの料理を提供する。
25日はそば処大梵字で観光協会や参加各店舗関係者など12人が出席し、発表会が行われた。初めに主催者を代表して松本会長が「長い歴史と季節の食材、先人たちから受け継いできた保存法で作られた料理だということをかみしめて味わってもらえれば」とあいさつ。試食会では、「揚げアケビのきのこ味噌(みそ)」「むき蕎麦(そば)」「キノコ鍋」「そば豆腐のキノコあんかけ」「旬の焼き魚」「あんかけとち餅」など山の幸いっぱいの料理16品が提供された。出席者たちは「おいしい」「品数もたくさん」と笑顔で料理に舌鼓を打っていた。
秋の御膳は2日前まで予約が必要で2人以上から。価格は1人2500円(税込み)。昼食対応が基本だが、夜の会席は各店に要相談。また、昨年に続いて紅葉スタンプラリーも実施。御膳提供店のほか、同地域内の産直や温泉、コンビニなど16店舗の中から8つのスタンプを集めて応募すると、抽選で10人に同地域の特産品詰め合わせセットが当たる。期間は10月31日まで。
問い合わせは同観光協会=電0235(53)3411=へ。