2014年(平成26年) 9月5日(金)付紙面より
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鶴岡市の由良ふれあい広場で3日、鶴岡市立由良小学校(遠藤知子校長)の全校児童42人がクロダイの稚魚2000尾を放流し、児童たちが「大きくなってね」と笑顔で稚魚を見送った。
2016年度に本県で開催される第36回全国豊かな海づくり大会に向けて機運の醸成を図るとともに、子どもたちから魚や海に関心を持ってもらい、環境保護の必要性について認識してもらおうと市が主催。05年から毎年実施している。
この日は由良小の全校児童が引率の先生と共にふれあい広場に集合。初めに、NPO法人「豊かな海の環境をめざすおけさ会」の粕谷雅昭会長が「クロダイは1年で10―12センチ、5年で40センチ前後に成長する。海水と真水が混ざった所が好きで、この近辺で育つので海の環境を整えてあげることが大切」とクロダイについて紹介した。
続いて、児童たちは同市三瀬の県栽培漁業センターで今年5月末にふ化した体長約3センチの稚魚が入ったバケツを受け取ると、海際に並んで「大きくなってね」「バイバイ」と声を掛け、ゆっくりと放流した。5年の佐藤晴さん(11)は「赤ちゃんだから心配だけど元気に育つといい」、3年の佐藤泰誠君(8)は「大きくなって由良の海にまた戻ってきてほしい」と笑顔で話していた。
2014年(平成26年) 9月5日(金)付紙面より
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酒田市立第一中学校(佐藤邦生校長、生徒408人)に「緑の丘の頂に われらが一中 絆あり」で始まる快活で勇ましい応援歌が完成、3日に同校体育館で行われた神奈川フィルハーモニー管弦楽団公演の際、全校生徒がオーケストラの演奏で声高らかに歌い上げ、訪れた地区住民から大きな拍手を受けた。
旧酒田一、酒田五両中が合併し2011年4月に誕生した新酒田一中にはこれまで応援歌がなく、地区総体や新人戦などの壮行会ではスポーツ県民歌を歌い、選手を送り出していたという。
本年度、生徒会応援委員会委員長に就任した持田元生君(3年)は「公約」として「自分たちで応援歌をつくる」を掲げ、同委員会は5―6月、応援歌のキーワードを全校生徒から募集。それらを基に「団結 協力 全力の ファイトだ一中 大家族」「勝利を目指して懸命に 頑張れ一中 大家族」などの歌詞にまとめ、ギターを得意とする奥山吏君(2年)が曲を付けた。
今回の公演でのコラボレーション演奏に向け、同校吹奏楽部を指導するために今年7月、神奈川フィルメンバーが来校。この際に応援歌をアレンジしその後、全校生徒が反復練習してきたほか、先月末に行われた同校体育祭で歌ったという。
今回の公演は文化庁「文化芸術による子供の育成事業」として企画され、全校生徒と共に大勢の地区住民が耳を傾けた。ビゼー「カルメン前奏曲」で幕開けし、吹奏楽部とのコラボで映画「サウンド・オブ・ミュージック」メドレーなどを披露した。
その後、全校生徒が立ち上がり、神奈川フィルの演奏に合わせて元気いっぱいに応援歌を合唱。重厚な前奏に続いて会場内に若々しい歌声が響き渡ると、訪れた地区住民からは大きな拍手が沸いた。作曲した奥山君は「迫力があった上、滑らかさを感じた。とても感動した」と話していた。
同校の佐藤和明教頭によると、完成した応援歌は今月下旬の新人戦壮行会から使用するという。