2014年(平成26年) 9月6日(土)付紙面より
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県庄内総合支庁の「若者定着促進プロジェクト」で、同支庁の若手職員を対象にした2回目の意見交換会が4日、三川町の同支庁で開かれ、採用1、2年目の職員たちが「就職」「結婚」などをテーマに、それぞれの対策を自由に語り合った。
このプロジェクトは、庄内地域の喫緊の課題を部局横断的に検討する「特命プロジェクト」の一つで、今年6月に立ち上げた。若者の県外流出が大きな課題となる中、昨年度に立ち上げた「若者県内就職促進プロジェクト」の調査結果を踏まえ、定着促進に向けた具体的な対策を検討する。
若手職員の意見交換会は6月に続くもので、午前は採用1年目の17人、午後は同2年目の16人が参加。このうち午後は4人ずつ4班に分かれ、中堅職員の司会で、前回に各自が述べた現状認識や、今春の高卒者や庄内の全高校長、各市町に行ったアンケート結果などをたたき台に、意見を交わした。
若手職員たちからは、地域への愛着について「大半の人は故郷に愛着を持っている。帰るには愛着プラスアルファのものが必要」、進学については「(アンケート結果で)学校長たちは地元に消極的。先生たち自身が地元企業に不安を持っているのでは」「進学校でも就職体験をしておけば、もし県外就職しても、帰る動機付けの一つになる」などの意見が出た。
就職については「県外の大学に行くと地元企業の情報が入りにくくなる。ネットで先輩たちが地域で働き、暮らしている様子を載せれば関心が高まる」「希望通りの就職でなくても、やりがいがあることをもっとアピールすべき」「先輩を大学に送り込み、一人ずつ引っ張ってきては」「看護学校などで地元就職すると授業料を減免する制度を設けては」「技術を蓄積してきた産業は(一時的に衰退しかけていても)強いので、てこ入れして育てるべき」など。
結婚については「婚活は気負うので、サークルや祭りなど、もっと参加しやすい形の出会いを」「見合いはむしろ今の若者に合っている。古いイメージを刷新し、普及させては」「庄内は同居率が高く、よそから来た人(核家族)への支援が手薄」といった意見が出た。
プロジェクトでは今月中にも、若者定着促進に向けた対策案をまとめる方針。
2014年(平成26年) 9月6日(土)付紙面より
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果樹栽培が盛んな「フルーツタウン」の鶴岡市櫛引地域で、大粒系ブドウが収穫期を迎え、家族連れなどがもぎ取り食べ放題のブドウ狩りを楽しんでいる。
同市西荒屋の「ぶどう園さくま」=佐久間忠勝さん(64)経営=では、もぎ取り食べ放題だけで32アールの農園で約20種の大粒系ブドウを栽培。先月下旬から「高尾」「高墨」「安芸クイーン」「ピオーネ」など7種が収穫期に入っている。
5日午前は同市みずほの上郷保育園(佐藤恭子園長)の1、2歳児25人と保護者24人が秋の遠足で来園。子供たちはお父さん、お母さんに抱っこしてもらい、1粒ずつもぎ取った。本間愛さん(38)は、「おいしい」と頬張る琉椰君(2)を何度も抱っこしながら、「ブドウ狩りは初めて。子供はブドウが大好きで、大人と同じぐらい食べる」と喜んでいた。
佐久間さんによると、今年は7月の高温で生育が進み、例年になく糖度が高く、出始めの品種も多いという。今後、ロザリオビアンコ、ロザリオロッソなどと続き、10月下旬まで楽しめるという。
櫛引地域のブドウ狩りの大人の入園料(もぎ取り食べ放題)は統一料金で、大粒系が1000円、デラウエアなど小粒系が600円(子供は、各園で料金設定が異なる)。園によっては別料金で芋煮会も可能。問い合わせはくしびき観光果樹園紹介所=電0235(57)3677=へ。