2015年(平成27年) 4月9日(木)付紙面より
ツイート
庄内地方の多くの公立、私立の各高校で8日、入学式が行われた。風は冷たいものの青空が広がる天気となり、期待と不安を胸にした新入生たちが高校生活のスタートを切った。県高校教育課によると4日の和順館を皮切りに、7日は鶴岡工業、庄内農業、酒田東の各公立校で入学式が行われ、最も多い8日は公立9校(定時制含む)と私立3校の計12校。19日までに全ての高校で入学式が行われ、新学期がスタートする。
鶴岡市の羽黒高校(牧静雄校長)では午前9時半から総合体育館で第53回入学式が行われ、新入生309人(男子163人、女子146人)と保護者、来賓など約600人が出席。大きな拍手の中、やや緊張した表情で新入生が入場し牧校長から入学許可を受けた。
式辞で牧校長は「高校生活では仲間とライバルをつくってほしい。ただ一緒に行動するのではなく、ピンチのときやつらいときに寄り添ってくれるのが本当の仲間。また、勉強でも部活でも競争できる相手を見つけよう。負けたとき、何が足りなかったのか、どう改めるか、どうしたら勝てるかを考え、再挑戦することが成長につながる」と激励した。
来賓祝辞などの後、新入生を代表して普通科特進国際コースの庄司明日佳さんが「私たちは誰もが目標を持って入学してきた。達成に向けて日々努力したい。つらいことがあっても仲間と一緒に乗り越え、たくさんの思い出をつくりたい」と述べた。
一方、酒田市の酒田南高校(齋藤善明校長)では1961年の開校から55回目の入学式。総合普通科105人、特別進学科27人の計132人の新入生のほか、保護者、在校生、来賓ら計約600人が出席。新入生たちは「自立と共生」の教育目標の下、夢を持ち積極的に学ぶ決意を新たにした。
式では、新入生一人一人の名前が読み上げられ、入学が許可された後、齋藤校長は式辞で、「天下和順」という建学の精神と教育目標を示した。その上で、これからの高校生活における留意点として▽大いなる夢を持つ▽積極的に学ぶ▽良き友人をつくる―の3点を挙げ、「じっくりと努力を積み重ねて3年間を過ごし、限りない発展と活躍をすることを期待する」と述べた。
来賓祝辞などに続き、新入生代表の宣誓として総合普通科の加藤雅士さん(鳥海八幡中卒)が齋藤校長に向かい、「何事にも積極的に取り組み、なりたい自分に一歩でも近づけるように、勉強や部活動に精いっぱい努める。目の前の課題に全力で取り組み、夢の実現に向け、3年間を充実したものにしていく」と力強く決意を述べた。