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2015年(平成27年) 6月4日(木)付紙面より

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境内にごう音 響き渡る

 「上山王」として親しまれている鶴岡市日枝の日枝神社(田村安行宮司)の例大祭が3日、同神社で行われた。荘内藩荻野流砲術隊(池田幹夫隊長)の演武が行われ、女性だけで結成した火縄銃砲術隊「桜会」が今年も登場。さまざまな形を披露し、見物客から喝采を浴びた。

 明治初期、旧庄内藩主の酒井家が火縄銃を同神社に奉納した。その後、火縄銃は所在不明となっていたが、1986年に神社の屋根裏から発見された。これを機に2008年の例大祭から同砲術隊が演武を披露している。桜会は13年に結成し、毎月1回の形稽古で研さんを積んでいる。昨年の例大祭で初の演武に挑戦した。メンバーは新しく2人が加入し、鶴岡市と東根市の30―60代の女性8人。

 神社境内で行われた演武では、はかま姿にそろいの鉢巻きを巻いて男性の砲術隊員8人、桜会の隊員6人が登場。女性6人は横一列に並び、「構え」「放て」の号令とともに「立ち放ち」「膝放ち」「腰放ち」「千鳥」の4つの形を次々に披露。白煙とともに「ドン、ドン、ドン」と見事な間合いでごう音が響き渡った。境内に詰め掛けた見物客は「すごい音」と目を丸くしていた。

 今年新加入した田澤昭子さん(51)=大山三丁目=は「練習の成果を発揮できた。さらに精進する」、佐藤幸子さん(44)=同=は「緊張した。安全に、ミスをしないよう心掛けた」とそれぞれ話していた。

神社境内で荘内藩荻野流砲術隊が演武を披露。女性砲術隊「桜会」もごう音を響かせた
神社境内で荘内藩荻野流砲術隊が演武を披露。女性砲術隊「桜会」もごう音を響かせた


2015年(平成27年) 6月4日(木)付紙面より

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危険運転はダメ!!

 自転車の危険運転を繰り返す運転者に対し、講習を義務付ける改正道路交通法が1日から施行された。「一時不停止」や「信号無視」など危険行為を明確に規定したもので、悪質運転の事故を減らす狙い。県内でも自転車が関係する事故が後を絶たない。県警は自転車の取り締まりを強化し、あらためて交通ルールの順守を呼び掛けていく。

 県警によると、自転車が関係する交通事故発生件数は年々減少傾向にあるが、死者数は横ばいという。2010年の1034件から14年では715件と約3割減少したが、死者は3人から5人に増加している。14年に発生した715件のうち自転車側の法令違反が原因となったものは約15%。また、14年に自転車事故で死亡した5人はいずれも60代以上で、5人のうち3人に、一時不停止や安全不確認があったという。

 改正道交法で規定する危険行為は▽信号無視▽指定場所一時不停止▽歩道通行時の通行方法違反▽酒酔い運転―など14項目。スマートフォンを使用しながらの運転や、イヤホンをして音楽を聴きながらの運転など“ながら運転”も悪質であれば対象になる。

 改正道交法では危険行為によって交通事故を起こすなどの行為を、過去3年以内に2回以上繰り返した14歳以上の自転車運転者を対象に、県の公安委員会が行う安全運転講習の受講を義務付けている。講習は3時間で、受講手数料5700円。受講命令に違反した場合は5万円以下の罰金が科せられる。

 鶴岡警察署(近藤好司署長)では、講習制度が導入されたことに伴い「高校生の自転車マナーアップキャンペーン」を2日、鶴岡中央高校(伊藤吉樹校長、生徒822人)で実施した。鶴岡地区交通安全活動推進委員や少年補導員、同署員らが同校生徒と協力し、自転車で登校する生徒に啓発チラシを配布するなどして呼び掛けを行った。同署の門間智交通課長は「管内では自転車と自動車の事故だけではなく、自転車同士、自転車と歩行者の事故も少なくない。基本的な交通ルールを守ることを呼び掛けていきたい」と話していた。

ながら運転など危険運転の防止を呼び掛けた=2日
ながら運転など危険運転の防止を呼び掛けた=2日



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