2015年(平成27年) 8月16日(日)付紙面より
ツイート
「鶴岡お祭りウィーク」(14―16日)のトップを切って、城下町・鶴岡の夏祭り「荘内大祭」の本祭りが14日、鶴岡公園を中心とした市街地で行われた。旧庄内藩の参勤交代を再現した総勢400人超による大名行列などが繰り広げられ、沿道に詰め掛けた大勢の観客を魅了した。
大祭のメーンとなる大名行列は1877(明治10)年、旧庄内藩の藩主を祭る荘内神社の創建を記念し、市民の手で江戸期の参勤交代を再現したのが始まり。2013年からは、赤川花火大会、おぃやさ祭りと合わせて鶴岡お祭りウィークの初日として企画、実施されている。
この日は大名行列出発を前に、鶴岡公園北広場で触れ太鼓の披露や松山藩・荘内藩荻野流砲術隊による演武、行列の安全な巡行を祈願する御旅所祭が執り行われた。午後3時半すぎ大名行列がスタート。鎧(よろい)武者姿の甲冑(かっちゅう)列、参勤交代列、三役奴(やっこ)振り、女人列など総勢400人超が致道博物館―藩校致道館―鶴園橋―銀座通り―三雪橋―荘内神社を巡る約2キロのコースを練り歩き、壮大な時代絵巻を繰り広げた。
あいにくの曇り空となったが、沿道には大勢の観客が詰め掛けた。鎧武者たちの殺陣や、かわいらしい巫女(みこ)舞、少年隊の素読などが披露されるたびに大きな拍手。神輿(みこし)を担いで荘内神社参道を練る「宮入り」行事で大祭を締めくくった。
夕方から夜にかけては内川で灯籠流しや川端でのビアガーデン、荘内神社表参道などで縁日夜店に浴衣姿の市民が大勢繰り出した。灯籠流しでは、橋の上に並ぶ見物客が、暗い水面を静かに流れる灯籠を見守った。
2015年(平成27年) 8月16日(日)付紙面より
ツイート
鶴岡東があと一歩で8強に届かず―。第97全国高校野球選手権大会(兵庫県西宮市、阪神甲子園球場)10日目の15日、山形代表の鶴岡東は3回戦で埼玉代表の花咲徳栄と対戦し0―1で惜敗し、ベスト8進出はならなかった。毎回のように走者を出し何度も好機をつくり押し気味に試合を進めたが、あと一本が出ず涙をのんだ。
鶴岡東は、山形大会の準決勝・山形中央戦に先発した松崎がマウンドに上がった。花咲徳栄はエース・鎌倉が先発した。
鶴岡東は初回、3番・柿崎、4番・阿部大の連打で2死一、二塁と先制の好機をつくったが、5番・安食が左翼フライに倒れた。2回には1死から7番・黒川、8番・竹本の連続四死球で一、二塁としたものの後続が打ち取られ、3回の2死三塁、6番・丸山が先頭打者で二塁打を放った4回の好機も得点できなかった。毎回走者を出し、押し気味に試合を進めるものの先制できないじりじりとした展開。先発の松崎は前半の5回までに許した安打は2本と、スライダーを決め球に要所を締める投球で得点を与えなかった。
試合は7回に動いた。花咲徳栄の先頭が左前打で出塁し犠牲バントで一死二塁。次打者の緩い遊撃ゴロが内野安打となり、一死一、三塁に。7番・笹谷に二遊間を破られ、先制点を許した。
1点リードを許した鶴岡東は8回、継投した高橋を攻め安食の四球と丸山の右前打で1死一、三塁の同点機。しかし、黒川、竹本が惜しくも打ち取られ、得点を挙げられなかった。
鶴岡東は随所に守備で好プレーを見せ、大観衆の甲子園で持ち前の全員野球を展開。8強まであと一歩だった。