2024年12月14日 土曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2015年(平成27年) 8月23日(日)付紙面より

ツイート

70人のかわいい主人公

 鶴岡市山王町の老舗写真館「寛明堂」(加藤賢代表)が手掛けた子どもたちをモデルにした「スタイリッシュキッズポスター展」が23日まで、同市の鶴岡まちなかキネマで開かれている。

 地元の子どもたちをモデルに要望に応じてロケーションや衣装にこだわって撮影したものを、A2サイズのポスターに加工し展示しているもので、今年で12年目を迎える取り組み。同市や酒田市など庄内一円から申し込みのあった子ども約70人分のポスターを展示した。

 新緑の鶴岡公園や小真木原公園などをロケ地に、男の子がサッカーボールを片手にした姿や、女の子が花畑で愛らしい笑顔を見せたショットなど、自然な表情を引き出して撮影。中にはおじいちゃんのトラクターに乗ったり、夜の街角で「魔女」に成り切った少女など、それぞれの思いが詰まったポスターになっている。

 会場には保護者や孫の姿を見ようとおじいちゃん、おばあちゃんの姿も見られ、モデルになったわが子や孫のベストショットに喜んでいた。

子どもたちの自然な表情を捉えた寛明堂の「スタイリッシュキッズポスター展」
子どもたちの自然な表情を捉えた寛明堂の「スタイリッシュキッズポスター展」


2015年(平成27年) 8月23日(日)付紙面より

ツイート

三森山でモリ供養

 鶴岡市清水地区に伝わる伝統行事「モリ供養」が22日、同地区の森山(標高121メートル)一帯で行われた。地区内外の参拝者が生花などの供物を携えて山を登り、祖霊を供養した。

 モリ供養は庄内地方独特の送り盆の風習。盆で送られた死者の霊が、里近くにある小高い丘や森に一定期間とどまるという信仰に基づき、山で供養が行われる。清水地区の住民からは「三森山」と呼ばれる森山のモリ供養は1100年以上の歴史があるとされ、2000年には国の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に指定された。清水地区のほか、庄内町三ケ沢、酒田市八幡などにも「モリ」がある。

 この日は、森山頂上近くにある、7つの御堂と石塔が並ぶ藤墓のうち、仲堂、観音堂、阿弥陀堂、藤墓で午前6時から午後3時までそれぞれ供養が行われた。このうち仲堂では午前、供養の時間に合わせて約30分の山道を登ってきた参拝者が祭壇「施餓鬼棚」の前に参列。個人の戒名や命日を書いた仏札、歯骨などを天翁寺(下清水)の住職らに納め、祭壇に供物をささげた。住職らによって「甘露門」が唱えられる中、墓若勢(はかわかぜ)が「茶湯水あげます」などと発して石碑に水を掛ける作法で供養が進み、参拝者は静かに手を合わせていた。早朝はあいにくの雨で山道はぬかるみ、山頂一帯には霧が立ち込めたが、午前8時から行われた2回目の供養が終わる頃にはモリに日が差した。

 家族3人で参拝した鶴岡市平京田の佐藤タケ子さん(69)は「先祖の供養で来ている。嫁いでからだからもう50年近く。当時は義母と一緒だったが、もういない。今は息子夫婦と毎年来ている。ゆくゆくは孫も来るようになってほしい」と話していた。

 供養後の帰り道には、地元の大泉小の子どもたちが「お願いします」と巾着袋を広げて並び、参拝者からお布施を受けていた。供養は23日も行われる。

布施を受け取る帰り道に並ぶ子どもたち。施餓鬼供養に由来する風習という
布施を受け取る帰り道に並ぶ子どもたち。施餓鬼供養に由来する風習という

読経が響く中、施餓鬼棚に向かい祖霊を供養する参拝者たち
読経が響く中、施餓鬼棚に向かい祖霊を供養する参拝者たち



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field