2015年(平成27年) 8月25日(火)付紙面より
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鶴岡市早田の道の駅あつみ「しゃりん」で23日、夕陽能が行われた。日本海に夕日が沈む雄大な景色を背景に、同市山五十川地区に伝わる山戸能(県指定無形民俗文化財)が披露された。
しゃりんの開設1周年(1992年)を記念して始まり、今年で24回目を迎えた。毎回、同施設の敷地内の水平線を望む海岸沿いに特設ステージが設置され、夕日が空を染める頃に催しが始まる。
この日は水平線近くに大きな雲が立ち上っていたが、開演して間もなく雲の切れ間から夕日がのぞき、海面を赤く照らした。舞台を清める「座揃囃子」で幕開けし、「公達」と「姫」の2人が大地を踏むように舞う全国でも珍しい稚児舞「恋慕の舞」が披露された。恋慕の舞は本間瑞貴君(山戸小6年)が公達役、山川佑宇弥君(同5年)が姫役で華やかに舞った。
メーンの番能は「羽衣」。ステージでは羽衣をめぐる漁師と天女のやりとりが繰り広げられた。真っ赤な夕日を背景に演者の姿はシルエットとなり、厳かに舞う様子に会場を埋めた大勢の家族連れやアマチュアカメラマンは引き込まれるように見入っていた。
2015年(平成27年) 8月25日(火)付紙面より
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日本棋院所属のプロ棋士による「囲碁入門講座」が22日、鶴岡市伊勢横内の日本棋院鶴岡支部で開かれた。大盤解説や多面打ちが行われ、プロの技を学んだ。
同支部は現在約150人の会員が在籍し、全国でもトップクラスの会員数を抱える。会員数の多さから毎年、日本棋院からプロ棋士が派遣されている。
この日は同支部の会員ら約50人が参加し、日本棋院東京本院に所属する大垣雄作九段と渋澤真知子初段が指導に当たった。
大盤解説では同支部で行われた初段位から高段者による3局を振り返り、「初段では、打っていて先手を取ることが重要」「ツケにはハネよ」「大きい所を見極めて、先に打つのが碁」などと解説。その後、大垣九段の10人を相手にした多面打ちが行われ、会員にプロの技を手ほどきした。
そのほか渋澤初段による入門者向けの指導碁も行われた。囲碁を習って2年目という朝暘三小2年の堀昂惺君(8)は「プロの先生は優しかった。分かりやすく教えてくれた。今日教えてもらったことを、今度から気を付けたい」と話していた。
一方、同支部では9月から入門者向けの囲碁教室を開催する。毎週土曜日午後3時から。子どもから大人まで参加者を募集している。問い合わせは同支部担当=電0235(23)4351=へ。