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2015年(平成27年) 8月27日(木)付紙面より

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今井収蔵館再開へ動きだす

 昨年11月から休館していた鶴岡市羽黒町の今井繁三郎美術収蔵館が、来春の開館に向けて動きだすことになった。プレオープンとして来月から土日・祝日に開館。来春からは運営をこれまでの故今井繁三郎氏(1910―2002年)の家族から有志が新たに立ち上げる民間団体へと移行する。プレオープンを前に休館で荒れた周辺を整備するボランティア活動が29日に行われる。

 同収蔵館は1990年に今井氏が開設。江戸時代の元禄2(1689)年に建てられた同市荒町(現山王町)にあった蔵を解体して移築したもので、開設から約25年を経て傷みが目立ち始め、さらに個人経営の私設美術館として家族で運営してきたことから資金的にも限界として、昨年11月に無期限の“休館”に入った。

 館長を務めてきた今井氏の四女の齋藤木草(こぐさ)さん(72)によると、昨年9月に休館が報道されて以来、週末には1日に40―60人が来館。そうした中で、「このままにするのは惜しい」といった声が多く寄せられ、県内外の有志で再開を模索。洋画家として多くの作品を残した今井氏の絵画鑑賞、蔵を生かした建物の保存、草木に囲まれた周辺環境といったものを生かし、新たに芸術文化を志す人たちの創作活動・発表できる場も加えて再出発するとの方向性がまとまり、来春のオープンに向けて準備を進めることになった。

 再開準備委員会(中村博信委員長)とは別に、来春からの運営はNPOなどの形で組織を立ち上げ、齋藤館長はオブザーバー的に関わる。運営組織の立ち上げはまだだが、これまでの柿畑沿いのアプローチから収蔵館正面側から入れるように通路を整備したり、敷地内にある今井氏のアトリエの整備などを計画。資金についても今後詰めていく。

 プレオープンを前に29日午前10時―午後4時の日程で、周辺の草むしりや湿気を帯びた館内清掃などのボランティア活動を行う。協力できる人を募集していて、先着20人。プレオープンは9月12日から降雪前の11月末までの土日と祝日となる。

 齋藤さんは「気力のあるうちにと昨年に休館を決めてから、すぐに再開に向けて動きだしてくれた方々がいて本当に感謝。建物はやはり人が来てくださって生きる」と話している。

 ボランティアの申し込みは齋藤さん=電080(5227)4692=へ。

来春の本格再開に向けて9月から週末を中心にプレオープンする今井繁三郎美術収蔵館
来春の本格再開に向けて9月から週末を中心にプレオープンする今井繁三郎美術収蔵館


2015年(平成27年) 8月27日(木)付紙面より

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頑張った作品一堂に

 鶴岡書道会(佐藤政一会長)が主催する夏季書道練習会(鶴岡市教育委員会、荘内日報社、致道博物館後援)の作品展が26日、鶴岡市のエスモール2階特設会場で始まった。初日からわが子や孫の頑張りを見に訪れる人たちの姿があった。

 夏季書道練習会は今年で82回を数える伝統の練習会。今年は普通(半紙)部に幼児と小中学生の193人、大字(半切)部に小中学生30人が参加。8月1―5日まで5日間の日程で学年ごとの課題に取り組み、最終日に清書を提出。同書道会で審査し、特別賞や特選、金賞などの入賞を決めた。

 会場には全作品を展示。「にじ」(1年)や「みどり」(2年)など低学年は伸び伸びと筆を走らせた作品が並び、高学年は「水清き里」(5年)「元気に泳ぐ」(6年)など文字のバランスを取りながら仕上げた。初日から孫の夏の頑張りを見に訪れるおじいちゃん、おばあちゃんの姿が目立ち、作品を写真に撮るなどしていた。

 今年は市合併・市制施行10周年記念協賛事業として、第10回市芸術祭プレイベント「まちなかアート鶴岡」の一環として展示。会場ではほかに、六十里越街道俳句大会実行委員会や藤島短歌会などの作品も展示されている。

 展示は30日まで。

児童生徒が夏休みに取り組んだ夏季書道練習会の作品展がスタート
児童生徒が夏休みに取り組んだ夏季書道練習会の作品展がスタート



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