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2015年(平成27年) 8月28日(金)付紙面より

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酒田・庄内能楽館「狂言ワークショップ」 喜怒哀楽の表現を体験

 酒田市浜松町の庄内能楽館で25日夜、「狂言ワークショップ」が開かれ、庄内各地の老若男女が和泉流能楽師、高野和憲さんらの指導で、狂言に出てくる動物や喜怒哀楽の表現などを体験、能楽に親しんだ。

 庄内能楽館は財団法人庄内能楽館(池田宏理事長)が1976年、能楽の普及を狙いに開設。中央の能楽師を招いての公演や、地元の愛好者による仕舞や謡の発表などを行ってきた。

 十数年前から活動を休止していたが、昨年3月に公益財団法人に改組したのを機に再開。同8月の親子仕舞教室に続き、今回初めて狂言ワークショップを開いた。

 参加したのは、酒田市や鶴岡市の小学生と保護者ら計12人。能楽館開設にも関わった和泉流能楽師・野村万作さん門下の高野さん、中村修一さんの2人から約1時間半にわたり手ほどきを受けた。

 高野さんらは能楽の歴史を解説した後、狂言「痺(しびり)」を披露。主人からお使いを頼まれた太郎冠者が、仮病を使って免れようとする展開に、どっと笑いが起きた。その後、参加者は舞台に上がり、狂言でのこぎりを引く音「ズカ、ズカズカズカ」、犬の鳴き声「ビョウビョウ」、人が泣くときや笑うときの表現などを体験。「狂言は発散の芸術」(高野さん)といったアドバイスもあって徐々に心身がほぐれた様子で、大きな声を張り上げ、伸び伸びと体を動かしていた。

 昨夏の仕舞に続いて参加したという亀ケ崎小6年の本間瑞季さん(12)は「能(仕舞)は静かだったが、狂言は派手で、とても面白い」と感想。池田理事長は「能楽に親しんでもらうため、今後も定期的に開いていきたい」と話した。

高野さん(左手前)の指導で狂言のさまざまな表現を体験した参加者たち
高野さん(左手前)の指導で狂言のさまざまな表現を体験した参加者たち


2015年(平成27年) 8月28日(金)付紙面より

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出羽三山神社「秋の峰」始まる

 出羽三山神社(宮野直生宮司)の山伏修行「秋の峰」が26日、出羽三山を舞台に始まった。海外を含む県内外の158人が「擬死再生」の荒行に挑んでいる。

 同神社の山伏修行は、出羽三山の開祖・蜂子皇子による羽黒古修験道を受け継ぐとされる。「秋の峰」は羽黒修験の四季の峰のうち、一般に公開された最大級のもの。今年は国内は北は北海道から南は佐賀県までの19―78歳の男性が入峰(にゅうぶ)した。

 初日の26日、山伏の装束に身を包んだ一行は、正午すぎに手向地区の下宿(明光院)を出発。途中の神社で笈(おい)に新しい生命を宿すとされる儀式「梵天投じ」を行った後、随神門から石段を上り、拝所で唱え事をしながら山頂を目指した。

 朝晩はぐっと冷え込むものの日中は青空が広がる天気に恵まれ、杉木立にほら貝の音が響き渡った。3度目の参加というさいたま市、保険代理業、園部浩誉さん(50)は「携帯電話といった電化製品もなくほら貝の音で始まり、ほら貝の音で寝るという非日常にはまった。普段は味わえない体験」と話し、国指定無形民俗文化財「黒川能」で役者も務めるという鶴岡市黒川、農業、清和荘一郎さん(29)は「知人に誘われて初めて参加する。能役者の世界と同じか、違うのか。どう自分が変わるか楽しみにしたい」と話していた。

 一行は来月1日まで7日間、羽黒山中腹の吹越籠堂に寝泊まりし、月山など山々を巡る「山駆け」、トウガラシをいぶした煙の中に居続ける「南蛮いぶし」などの行に挑む。

山伏修行「秋の峰」が始まり、杉木立の中にほら貝の音が響き渡った=26日、羽黒山
山伏修行「秋の峰」が始まり、杉木立の中にほら貝の音が響き渡った=26日、羽黒山



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