2015年(平成27年) 9月25日(金)付紙面より
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「全国バスの日」(9月20日)に合わせた記念イベントが23日、鶴岡市のエスモール駐車場で行われた。長距離移動用の貸し切りバスや市内を循環している赤いノンステップバスなどが展示され、見学の親子連れでにぎわった。
「全国バスの日」は1903(明治36)年9月20日、京都市の堀川―七条―祇園間で初めてバスが運行された日にちなみ1987年に制定された。当時のバスは蒸気自動車を改造したほろなしの車両(6人乗り)で、これが日本初のバス事業の開業とされる。
鶴岡での記念イベントは庄内交通(安藤俊雄社長)乗合バス事業部の主催で毎年9月20日前後に実施している。今回はエスモール駐車場に「お絵描きバス」「貸し切りバス」「ノンステップバス」の3台が展示された。貸し切りバスとノンステップバスの2台を開放し、誰でも運転席に座れるようにした。また、貸し切りバスでは乗務員やガイドの制服などの試着サービスも行われた。
お絵描きバスは、バスの両サイドのスペースに誰でも自由に絵が描けるもの。幼児や小学生が多色のサインペンを手に、赤いバスやアニメキャラ、犬や猫などの動物、県おもてなし課長のゆるキャラ「きてけろくん」などを描いていた。お絵描きバスは後日、市内を運行するという。母と妹の3人で遊びに来た段家みなもちゃん(7)は「いろいろなバスに乗ったけど、お絵描きバスが一番楽しかった」と笑顔で話していた。
このほか、エスモール駐車場でバスに乗り、近くの庄内交通鶴岡営業所で乗車したままバスの内部から洗車を見学できる体験ツアーなども行われた。
2015年(平成27年) 9月25日(金)付紙面より
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「合唱の甲子園」の一つに数えられる「NHK全国学校音楽コンクール全国大会」(来月10―12日、NHKホール)へ東北代表として初出場する鶴岡北高音楽部の試演会が22日、同校で開かれた。同校音楽部OGや保護者ら約120人の前で課題曲と自由曲を披露し、大会への抱負を語った。
同コンクールは、NHKと全日本音楽教育研究会、日本教育音楽協会が主催。大会の様子がテレビで生放送されるなどの特徴があり、「全日本合唱コンクール」と並び二大合唱コンクールの一つとされている。今年で82回目。
鶴岡北高音楽部は5校が出場した8月の県予選で優勝し、9月6日に宮城県で開かれた東北ブロック予選へ。出場12校の頂点に立ち、全国への出場を決めた。県内から同コンクール全国大会への出場は34年ぶり。
この日の試演会では、同校音楽部46人が課題曲の「メイプルシロップ」と自由曲の「妻への挽歌」を披露。ソプラノ、アルト、メゾソプラノの深みのある女声三部合唱で歌い上げた。
部長を務める3年の高橋楓乃さん(17)は「全国が決まった時はまさかと思った」と振り返り、「多くの人や仲間に支えてもらったおかげ。鶴北サウンドを会場に響かせてきます」と大会へ向けて決意表明。通算で26年間、同校音楽部の顧問を務めてきた百瀬敦子教諭は「各パートがバランス良く声の魅力を持っている。全国で活躍する強豪校が多い東北地区を突破して、生徒たちの自信もついてきたようだ」と期待を込めている。音楽部OG会の春山早苗副会長は「後輩の快挙に喜びもひとしお。会場には行けないが、テレビの前で応援したい」と話していた。
また、同校音楽部は鶴岡南高音楽部とともに、全日本合唱コンクールの東北大会(今月25日、秋田県民会館)へ県代表として出場。この日の試演会では東北大会の試演合唱も行われた。
試演会は、両校を激励しようと、田川地区高等学校文化連盟合唱専門部(部長・小関剛鶴岡中央高教頭)が主催した。